中学高校留学生の大学進学情報の集め方
弊社の長期の中学高校留学生は、 毎年学年の初めにゴールセッティングを一緒にして、それをもとに、早い人だとYear 11から、多くの人はYear 12やYear 13のときに、卒業後の進路相談もおこなっている。
ただ、高校1年生や2年生 のときに、卒業後の進路を具体的に考えている人はそれほど多くはない。 特にどの大学を受験してどの大学に進学したいのかということについては、 ほとんど情報は持ってなくて、言われてから考え始めるという人がほとんどだ。
そんな人達にいつも勧めているのは、 まずは大学の情報を自分で集めて、それを一覧にきちんとまとめてみることだ。
自分が行きたい大学を探して、学部の内容や入試日程入試科目、その他必要な情報を一覧にまとめてみてくださいと私たちが言うと、 わかりました、と言って全て自分できちんと完璧にまとめてくる人も中にはいる。
けれど、何度言ってもなかなかできなくて、 最後には我々が一覧表を作って、あとは自分で情報を調べて埋めるだけの状態にすることもある。
そうすると多くの人は、自分でネットで大学の Web サイトにアクセスをして、情報を埋めていくことができる。
ただ中には、我々が一覧表を作っても、 ネットで大学の情報をどう調べたらいいのかがわからなかったり、 だらだらとしている間に時間が経ってしまったりする人もいる。
ただだからといって、我々は、それぞれの留学生が集めるべき大学の情報を、こちらですべて入力してしまうということはしないようにしている。
なぜなら、実際に大学に進学して、そこに通って授業を受けるのは、彼ら彼女ら自身だからだ。
ネットとはいえ、 大学の情報を色々と自分で調べている間に、 例えば大学のキャンパスや現役大学生の写真や動画が出てきたり、 学部情報を調べているときに今まで気づかなかった自分が興味のある情報がふと目に留まったり、 全く気にしていなかった、たとえば大学からの留学情報や奨学金情報が出てきたり、 目的の情報にたどり着く間になんとなく眺めている情報に、とても重要なものがあったりする。
そしてそんな大学の情報に触れている間に、 なんとなくそれぞれの大学に対するイメージが出来上がってくるし、 自分が具体的に大学に入ってから何がしたいのか、 そして大学を卒業してからどんな人生を歩みたいのか、 そんなことがおぼろげながら浮かび上がってくる。
だから、我々が先回りして、必要な情報だけをまとめて高校留学生に提供することは、 それぞれの留学生が自分で大学のイメージを膨らませたり、 大学に入って何をしようか幅広く情報を集めたり、 自分が興味のあることを発見したり、 自分が興味のなかったことに目が行ったり、 そんな貴重な時間、貴重な経験を奪ってしまうことになると思う。
だから、時間と手間はかかるけど、 高校留学後の進路を考えるときには、留学生自身が自分で時間と手間をかけて、 少しずつでもいいので自分で情報をきちんと集めることが大切だ。
もちろん、質問があれば我々はいつでも受けるし、それに対して必要であればこちらで調べて回答する。
けれどそれは必要最小限にして、 できれば高校留学生自身がいろんな情報に触れて、そこから自分の希望や夢や進路を具体的に考えていく経験をして欲しいと思っている。
キックオフNZのSNS