女子高校ラグビーの試合を観に行ってきた
昨日の放課後、ロトルアガールズハイスクールに女子ラグビーの試合を観に行ってきた。
ニュージーランドでは、多くの高校に女子ラグビー部があり、4月の第二学期が始まる頃から8月の第三学期の半ばくらいまでは、ほとんど毎週水曜日の放課後に試合が行われる。ロトルアのあるベイオブプレンティ地方でも、今年は9つの高校に女子ラグビーチームがあり、シーズン中総当たりで試合を行う。
試合は、1チーム15人で30分ハーフで行われる。スクラムは組んでも男子のように押すことはないが、ラインアウトなどは男子同様に行う。また、総当たりの大会なので、1試合ごとに勝ったチーム、負けたチームにポイントが与えられるのだが、基本的には、プロのスーパーラグビーと同じルールだ。試合に勝ったチームには4ポイントが与えられる。また、1試合中に4トライ以上すれば、勝っても負けてもボーナスポイントが1ポイント、たとえ負けても7点差以内であれば1ポイントが与えられる。そして、一通りの総当たり戦が終わった段階でポイントの高いチーム4チームが、プレイオフに進める。
昨日のロトルアガールズハイスクールの試合は、そのプレーオフのセミファイナルだった。相手は宿敵ウエスタンハイツハイスクール。ウエスタンハイツハイスクールは、あの伝説の”バック”・ウェイン・シェルフォードを輩出したかつてのラグビー名門高校だ。今では学校の方針で音楽やアートにも力を入れているが、ラグビー部も依然レベルが高い。
ロトルアガールズハイスクールには、現在日本人女子ラグビー高校留学生がいて、昨日も、試合前からものすごく気合が入っていた。そして、コーチ、チームメイト全員から、「絶対に勝つ」という気迫が迫ってきた。
試合は開始15分ほどは、両チームともディフェンスが硬く、攻めあぐねている感じだったが、最初にロトルアガールズハイスクールが右端にトライを決めると、そこからはロトルアガールズハイスクールのペースで試合が進んだ。しかし後半はウエスタンハイツハイスクールも巻き返しを図り、最後まで息詰まる展開だった。でも、試合終了直前に、日本人女子留学生が40メートル以上を独走し、トライ。これで勝利が決定的になった。
試合後、その日本人女子ラグビー高校留学生と話をしたが、とてもいい顔をしていた。コーチも本当にうれしそうだった。
そして来週水曜日は、決勝戦。昨年はファカタネ高校に負けているので、今年は勝って、ベイオブプレンティ地方で優勝を飾りたいだろう。
その日本人女子ラグビー高校留学生は、まだ1年生だ。来週の決勝戦も、応援しています!
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