国際電話

たまに、日本にいる家族に国際電話をする。最近は、4歳の娘が自分で電話をかけたいというようになってきた。最初は登録している番号を押してかけていたが、数字に興味が出てきたのか、番号をすべて押してかけることも多くなってきた。海外にかけるので、国番号や市外局番をあわせると15桁ほどになることもある。

昨日の夜も、娘が自分で番号を押してかけたいというので、私が一つ一つ数字を言って娘が確認してプッシュしていた。すべてプッシュした時点で私が番号の間違いがないかを確認。そのまま娘に渡した。うまくつながらないのか、娘は少しなにやらしていたが、電話がかかって相手が出たようで、こんにちは、と挨拶を始めた。

元気ですか、とか、この前は本を送ってくれてありがとう、とかいろいろと話をしている。電話口からかすかに聞こえてくるのは女性の声なので、おばあちゃんと話をしているのだろう。5分程話をして、お父さんに代わります、と娘が言ったので、もしもし、と電話に出た。相手の女性は、もしもし、とやけに丁寧だった。もう一度もしもし、というと、

「こちらは、○○市の、××と申します。」

とまったく知らない方の名前を言われた。しばらく何のことだかわからなかった。思考停止とはこのことだ。そして、どう考えても、娘が知らない人のところに電話を掛けていたとしか考えられないことに気がついた。

それからは、直立不動でひたすら平謝りだった。相手の女性は、かわいいお嬢ちゃんと話ができて楽しかったです、と言ってくださったが、なんとも申し訳ないことをした。

娘はどうして5分間も話をしていたのだろう。

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