留学の経験はポイント制ではない

弊社では、留学は経験だ、と考えている。

留学では、日本では出会わない人と出会い、日本では触れられない文化に触れ、日本では考えられないことを考え、日本では見たり聞いたりできないものを感じる。そしてその留学での経験を通して、留学生達は毎日成長をしていく。

しかし、多くの留学生達を見ていると、単に留学に来たから、いろんな人と出会いいろんな文化に触れたから、誰もがどんどん成長する、というものでもないようだ。また、これだけしんどい経験をしたからこのくらいすごく成長した、というものでもないように思う。

簡単に言えば、留学の経験はポイント制ではない。日本では出会わないような人に1年間で20人出会ったから経験値が50ポイントついて、そのポイント分成長するとか、日本とは大きく異なった文化に3ヶ月間浸ったから経験値が70ポイントついて、その分成長するとか、そんなことは全くない。

言い換えれば、同じ学校に同じ時に同じ期間留学をしても、留学生によってその経験は様々だし、成長の仕方も人それぞれ異なる。

ある留学生は英語力もどんどん伸び、クラブ活動でも活躍をし、ステイ先でもいい関係を作っているけれど、同じ学校で同じ時に留学生活を送っている他の留学生の英語力はなかなか伸びない、ということもよくある。

日本からニュージーランドにやってきて、住む場所を変え、つきあう人を変え、生活の時間を変えれば、自ずと日本ではできない経験を誰もがする。

でも、その環境に自分からどれほど積極的に働きかけるかによって、その経験の内容や深度は異なる。そして、その経験について、自分でどのくらい深く考えるかによっても、どのように成長するかが異なる。また、留学中の経験に対して、自分であらかじめどのような態度で臨むのかをどの程度決めているのか、決めたことをどれほど実行しているのかでも、経験が留学生に与える影響が違ってくる。

留学は経験だ。でも経験はポイント制ではない。こんな経験をしたからみなさんこれだけ成長するという単純な話ではない。

留学生活の中で留学の経験をどう活かすのか。それは、自分からどれほど環境に働きかけるのか、経験について自分でどれほど深く考えるのか、そして、経験に対してどのような態度で臨むのか、などによって大きく変わってくる。

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