行動は監視されている

パソコンでもスマホでも、インターネットで文章や動画を見ることは、もう当たり前になった。

最近特に気になるのが、ネット上の広告だ。どのサイトを見ても、上や下やある時には周囲に渡って、広告が出る。YouTube などでも、動画再生の前に1分ほどの広告動画が流れることもあるし、動画再生中に広告が表示されることもある。最初は少し面倒くさく思っていたけれど、今ではすっかり慣れてしまった。

そしてこのネット広告、最近は自分が検索したワードと関連したものが表示される。

例えば先日Wifi ポケットルーターについて検索をしたら、それからしばらくは、いろんなサイトを見ている時にWifi ルーターの広告が表示されるようになった。また、レンタカーについて検索をかけたらレンタカーの広告が、コンタクトレンズについて調べたらコンタクトレンズの広告がしばらく表示された。

面白いのは、ニュージーランドのレンタカーについて検索をかけた後に表示される広告は、「ニュージーランドの」レンタカーの広告で、もちろん英語表示だ。でもこれは日本語のサイトを見ている時にも表示される。また、YouTube で日本発の日本語の動画を見るときにも、動画の前にはニュージーランドの、例えば携帯電話の広告がもちろん英語で流れる。

おそらくこの多言語混在の広告にも違和感を感じるのだと思う。そしてその広告が、自分が数日前に検索したワードに関連したものであれば、いかにも「あなたの行動を監視していますよ」と言われているようで、少し怖い。

数年後には、検索したワードだけではなく、自分が行った場所、送ったメール、投稿したコメント、聴いた音楽や観た映画、などの情報を元に、目の前に広告が表れる時代もきっと来るのだろう。

キックオフNZのSNS