ポリテク授業紹介
2月20日のこのブログで、「ポリテク、専門学校の時代?」と題して、最近はポリテクや専門学校への留学が注目されている、と書いた。実際に、ポリテクや専門学校への留学のお問合せも増えてきている。ただ、情報が少ないこともあり、ポリテクや専門学校でいったいどんな授業が行われているのか、どんなシステムになっているのかなど、わからない方も多いだろう。
これから少しずつ、このブログでポリテクや専門学校について、書いていこうと思う。永住権を考えている方、高校留学後ポリテクへの進学を考えている方、ニュージーランドで資格を取ってキャリアアップを目指そうと思っている方、語学学校で英語力をつけた後の進路を考えている方、ワーホリ後ニュージーランドに残りたい方など、
参考になればと思う。
ポリテクについての大まかな情報は、ポリテクのページをご覧いただくとして、ニュージーランドで最も人気のあるコースの一つ、New Zealand Diploma in Business を例に、どんな勉強をするのか、などをご紹介したい。
キックオフNZ がご紹介している、ワイアリキポリテクニック、ベイオブプレンティポリテクニックの両校にも、New Zealand Diploma in Business が設置されている。両校とも、フルタイムで2年間のコースだ。Level は6。単位数は240単位。
レベルについては、以下のページが参考になる。
留学生の入学基準のひとつであるIELTSのポイントは、6.0以上。だが、ワイアリキポリテクニックの場合、ワイアリキポリテクニック英語コースにある程度通い、ワイアリキポリテクニック英語コースが実施する英語の試験で一定の成績を収めた場合は、IELTSの試験を受けなくても、本科に入学することができる。ベイオブプレンティポリテクニックには英語コースは設置されていないので、ベイオブプレンティポリテクニックに入学する場合は、ベイオブプレンティ イングリッシュランゲージスクールなどのIELTSコースで勉強し、IELTSのポイントを取得してから入学をすることとなる。
New Zealand Diploma in Business を全て修了すると、New Zealand Diploma in Business という資格を取得することができる。この資格は、ニュージーランドの国が認めた基準をクリアしている。いわゆる、National Diploma だ。National Diploma 、National Certificate については、以下のページが参考になる。
New Zealand Diploma in Business の必須科目だが、以下の7科目(Paper)の中から必ず6科目以上を履修する必要がある。
Accounting Principles
Introduction to Commercial Law
The Economic Environment
Organisation and Management
Business Communication,
Fundamentals of Marketing
Business Computing
さらに、会計学、経済、マネージメント、マーケティング、コンピュータ、バンキング、ツーリズムなどの科目から6科目を選択。合計12科目(Paper)を履修すれば、New Zealand Diploma in Business の資格が得られる。
各科目は、15週間、週に2回、1回1時間半行われる。一つの科目を終わらせるには、180時間の勉強が必要だと言われる。授業時間が1週間に3時間、15週間で45時間なので、残りの135時間を自分で勉強しなければならない。週に約9時間の計算だ。これは英語がネイティブな学生にとってもかなり大変な勉強量だ。英語のスキルが低ければ当然勉強時間も長くなる。できるだけ英語力をつけて入学しないと、入ってからが大変だ。
フルタイムの学生は、基本的には、一度に3科目を履修する。前期の15週間で3科目を履修し、後期の15週間でさらに3科目を履修、1年間で6科目、2年間で12科目を履修する。したがって、1週間に6コマ(=3科目=9時間)の授業が行われ、さらに、1週間に9時間×3科目分の勉強を自分で行うことになる。各科目、15週間の間に、宿題やテストもある。そして、15週間修了後は、ファイナルイグザムと呼ばれる最終試験が待っている。
ビジネスやツーリズムのコースは特に机の上での勉強が長くなるが、例えば、シェフや自動車などの技術系のコースでも、全体の勉強量は変わらない。そういったコースでは、知識だけではなく、技術の向上も求められる。動物学などのコースでは、実際に動物を観察して記録をつけるなどの実習も入ってくる。やはり、興味があったり、好きであったり、非常に強い意志があったりしないと、続けることはなかなか難しいだろうと思う。
(ポリテクの授業については、今後も引き続き書いていきます。)
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