違う道を通ってみよう
UenoTロトルア市内から家まで車で約１５分。市内で仕事を済ませた後、いつもは最短距離を走って帰るのだが、たまに、違う道を通ってみようと思うことがある。
電車やバスだと自分の思うように経路を変えることはできないが、日本でも車だと、今日は遠回りだけれども空いている道とか、距離は短いけれど山越えとか、場合によっては、遠くて時間もかかるけれど景色がいい道とか、自分で選ぶことができる場合もあるだろう。
いつもは何も考えずに同じ道を通るのだけれど、ふとたまに、違う道を通ってみようと思う。何故だろう。別にきっかけもないのに、ふと、いつもは直進するところを左折したりする。違う道を通っても時間も距離もほとんど変わらないのに、ちょっと行ってみようと思う。天気がそうさせるのか、その時の気分か、車の調子か、町の様子か。何が理由か自分でもわからないけれど、違う道を通って帰ってくる。帰ってくると、違う道を通って帰ってきたことさえすぐに忘れてしまうのに。
そして、ひょっとしたら、違う道で視界にふと入った花や、歩いていた人、信号で前に停まっていた車などに出会うことで、無意識に、後で何かを考えるヒントになったり、気持ちを変化させたりしているのかも知れない。
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