留学に来て本当によかったと思う

先日、高校留学3年目の日本人留学生といろいろと話をした。彼は現在日本で言う高校3年生で、この12月にニュージーランドの高校を卒業する。彼がニュージーランドに来たのは、中学3年生を卒業してすぐの4月だった。

彼がニュージーランドに到着した日のことは私もはっきりと覚えている。ホームステイに到着してすぐに会いに行ったが、緊張した面持ちでホームステイマザーの質問に答えていた。答えていたと言っても、英語は全く聞き取れず、私が全て通訳した。その後、学校の寮に移り、同年代の友達と一緒に寝食を共にし、今年で3年目。今では、友達との英語での会話は全く支障がない。英語での話はほぼ全て聞き取れるし、それに英語で答えることもできる。でも、ボーっとしていて英語力がついたわけではない。最初の3ヶ月間くらいは、ほぼ100%英語の環境で何も聞き取れず、何も伝えられないという生活を過ごした。今から考えるとしんどかったと言う。彼の友達も、「最初は名前を聞いても、イエスとしか答えなかったね」と今、冗談交じりに言うそうだ。

現在18歳。日本の中学では英語の成績は下から数えたほうが早かったというが、今では「英語ペラペラ」だ。おそらく日本で同級生だった友達も、びっくりするだろう。日本では小学校での英語の授業が始まるというが、やはり生活全てが英語の環境に身を置くのが、英語上達の早道だと思う。特に、十代でそれを経験すると、後の人生、選択肢が大きく広がる。

その高校留学生も言う。「18歳の時点で英語で会話ができるようになっているのはすごくいいと思う。日本で高校を出てから留学したら英語ができるようになるのは20歳を越えてからだ。でも、僕は18歳でいろんな可能性から進路を選ぶことができる。これはラッキーだと思う」。

日本でも非常に近い将来、英語が話せて当たり前と言われる世の中になる可能性も大いにある。また、この日本人高校留学生のような若い人たちが帰国して活躍するようにもなってくる。高校生の時に、日本を離れ、海外の文化を学び、英語を身につけ、日本を外から見ていろいろなことを感じ、親元を離れて生活し、日本の高校生にはできない経験を積む。そして、大きく成長する。

約3年間彼をそばで見ていて、いろいろな面ですごく成長したと思う。彼も言う。「3年間辛いこともあったけれど、ニュージーランドに留学に来て本当によかったと思う」。

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