クモ
ニュージーランドで暮らしていると、クモをよく見かける。
日本の都会よりも、ニュージーランドでは家の中にもクモがいるし、車の外側にクモの巣が張られていることも多い。庭に出てみると、一夜にして大きなクモの巣が出来上がっていたりする。
クモは世界中にたくさんいるし、誰もが目にする虫の一つだと思う。ほとんどのクモはクモの巣を張って、じっと餌がかかるのを待つという生活をしている。徘徊して餌を捕らえるクモもいるらしいが、クモと言えばクモの巣というくらい、おそらく多くのクモはじっと餌を待っている。
一匹のクモが張る一つのクモの巣に、毎日どのくらいの餌がかかっているのだろうか。家の中の隅のほうに小さなクモの巣を張っているだけでは、ほとんどの日は餌はかからないだろうと思う。また、庭に大きな巣を張っていても、次から次へとどんどん餌がかかるということもないように思う。
そうだとしたらクモは、1ヶ月に5~6回くらいしか餌にありついていないのだろうか。それとも、人間が考える以上に、かなりの数の餌を捕獲しているのだろうか。
じっと餌を待つだけの人生は、どうにもしんどそうな印象を受けるが、もしクモの巣を張っているだけでどんどん餌がかかるのであれば、結構優雅な生活なのかもしれない。でも、なかなか餌がかからないのであれば、ずっとおなかをすかして餌を待っているだけの生活だ。クモの巣に毎日どのくらいの餌がかかるのか、観察した人はいるのだろうか。世界中にたくさんいる虫なので、生きていくのに十分な餌はおのおののクモに与えられるように出来ているのだとは思うが、何日も何日も待ち続けているクモもいるのかと思うと、なんだか気になって仕方がない。
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