人類はエイリアンとコンタクトすべきでない
昨日の読売新聞のオンライン版で、スティーブン・ホーキング博士が、「人類はエイリアンとコンタクトすべきでない」と発言したという記事が掲載されていた。
博士は、「コロンブスがアメリカ大陸に到着したのは、アメリカ先住民にはよくなかった。同様の結果になる」と指摘。自らの資源を使い果たした異星人は、「遊牧民となって、征服して移住できる惑星を探すだろう」とも述べた、ということだ。
確かに、異星人が地球に来るということは、来るべき理由があるのだろう。地球人の歴史と常識から考えると、それは、異星人が自分たちの星の資源を使い果たしたとか、自分たちの星に住めなくなったとか、自分たちの星以外に住む場所を探しているとか、そういう理由が考えられる。
もしそういった理由で異星人が地球に来た場合、テレビや映画のように、地球が征服される可能性もあるだろう。
でも、あくまでも地球人の歴史と常識で考えた場合だ。そもそも異星人に地球人の歴史や常識が通用するかどうかは、かなり疑わしい。異星人が地球に来た理由が、征服というネガティブな理由である可能性もあるが、そうでない可能性も大いにありうると思う。地球人と異星人の常識は違うだろうからだ。だからこその異星人だ。
スティーブン・ホーキング博士が、「人類はエイリアンとコンタクトすべきでない」と発言した前提として、地球上の生き物で異星人とコンタクトするのは、人間だ、という固まった常識がある。
でも、常識の通じない異星人のことだ、地球に来た時に必ず人間にコンタクトしてくるとは限らない。ひょっとしたら、姿や形が似ているという理由で、野生のライオンにコンタクトをするかもしれないし、言葉が通じるという理由で海にすむイルカにコンタクトを試みるかもしれない。また、小さな異星人だったら蟻や蜘蛛にコンタクトしようとするかもしれない。
異星人が地球に来て、蟻と仲良くしてくれれば、それはそれでいいのかもしれないし、イルカの世界を征服したとしても、私たちの日常生活にそれほど大きな影響を与えるとは思えない。異星人の征服を恐れてコンタクトをしない、という博士の忠告も杞憂に終わるだろう。
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