海外青年協力隊

昨日、友達から手紙が届いた。彼女はワーキングホリデーでニュージーランドに1年間滞在した後日本に戻り、しばらくしてから、海外青年協力隊に応募。現在は、西アフリカのブルキナファソという国で、活動をしている。滞在期間は2年間。その間は1度も日本には帰ることができないという。

ニュージーランドにいる私には、全く想像できない環境でずっと仕事をしている。日本食が恋しくなったり、不便な生活が嫌になったりしているのではないか、と心配していた。でも、彼女から来た手紙にはこんなようなことが書いてあった。

「今いる街には電気も、水道も、ガスも十分にはないし、子ども達はきちんとした服も着ていない。けれど、みんな笑顔で助け合って生きていて、とても幸せそうだ。日本からここに来て、日本の知識や経験を使っていろんなことを教えようとしているけれど、果たしてそれがここの人たちにとっていいことなのかどうか、そこから考えなければならない。」

日本やニュージーランドで暮らして、家があって、着替える服があって、食べ物に困らずに、インターネットで情報を得ることができて、学校や会社に行き、体調が悪くなれば薬がある。そんな生活はきっと幸せなんだろうけれど、世界中の全ての人々が、そんな生活を目指す必要もないだろうし、そんな生活をしていない人々はきっと幸せではないのだ、と考えるのは違うと、私も思う。

日本から来た留学生に、ホームステイの食事が簡単でも、シャワーの時間が短くても、ゲームセンターがなくても、携帯電話を持たなくても、それでニュージーランドの生活が日本の生活よりも、レベルが低いとか、質が悪いとか、なってないとかと考えてはいけない。ましてやどちらが幸せかなんてわからない。これがニュージーランドの生活であり、それをまず受け入れるところから始めるのがいい、と何度も言ってきた。

でも、ブルキナファソからの手紙を読んで、自分で言っている言葉のほんとうの意味を、自分でも実はわかっていなかったことに気づかされた。

みんな笑顔で助け合うなんて、最近ほとんどしていない。ブルキナファソの人たちに教えられることも多い。

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