冷蔵庫

先日、ずっと使っていた冷蔵庫が冷えなくなった。

その冷蔵庫は、結婚するときに日本で購入したものだ。製造は、94年後期となっているので、今年の後半には17歳になる予定だった。高校留学生と同じ年齢だ。購入してから約2年半ほどは日本で使っていたが、ニュージーランドに移住してくるときに持ってきてこちらで変圧器につないで14年程使っていた。ニュージーランドで2回引越しを経験しているが、ずっと現役でキッチンの中で活躍してくれていた。でも、2~3年前からどうもモーターの音が大きくなってきていて、そろそろ冷蔵庫としての仕事ができなくなってくるだろうと思っていたところだった。

念のためニュージーランドの電気屋さんに見てもらったが、日本で製造されたものなので、修理するのは難しいと言われた。とても残念だが、現役を引退してもらうことにした。

冷蔵庫はその存在をあまり強く主張してこない電化製品だが、16年以上一緒に暮らしていると、すっかり手になじんでいた。これから静かな夜に、ウィーンというあのモーター音が聞けないのは寂しい気がする。

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