なぜピースサイン?

ロトルアにいる留学生と一緒にランチをしたりしたときは、写真を撮って、高校留学生の親御さん達にメールで送ることにしている。日本にいる親御さんは普段会えない子ども達の写真を楽しみにしているという方も多い。

留学生が話をしているところを、パチリと撮るのだが、大抵はみんなピースサインをする。できた写真を見てみると、ほとんどの写真のほとんどみんながピースサインをして写っている。あまりにも全ての写真がピースサインだらけなので、ピースサインはやめましょうと留学生達に言ったこともあるが、なぜかみんなカメラを向けられると条件反射的にピースサインをするのだ。

親御さんに写真を送りたいので、できれば自然な笑顔や動作の一瞬を捉えた写真を撮りたいのだが、なかなかうまく行かない。

そういえば、私が子どもの頃もピースサインをして写っていた人もいたように思う。でも今の写真と決定的に違うのは、その枚数だ。昔は当然フィルムの写真だったので、24枚撮りの1巻のフィルムの中に、桜と雪だるまが写っているということもあった。当時は現像費も高かったので、1年で家族で24枚程度しか写さなかったのだろう。だから、貴重な写真の機会を生かすために、写真を撮られるたびにピースサインをするということは、いくらピースサイン好きでもはばかられた。

日本で今、写真を撮ると、みんながピースサインをするのだろうか。北海道から沖縄までの多くの子ども達が、ピースサインをして写真を撮るのだろうか。いやいや、私も友達もピースサインなんかしませんよ、という高校生はいるのだろうか。そもそも何故写真を撮るときにみんなピースサインをするのだろう。別に、パーでもいいし、こぶしを突き上げるポーズでもいいし、人差し指を立てるでもいいのに。何故ピース?

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