レタスを少し分けてください

先日の夕方、うちの玄関のドアを誰かがノックした。

出てみると、隣の奥さんがニコニコして立っていた。お隣さんとは、私たちが今の家に引っ越してきたときから仲良くお付き合いさせてもらっている。そして、うちの娘が生まれて半年くらいして隣のお宅にも男の子が生まれたこともあって、普段からよく行き来している。

彼女は「レタスを少し分けてください」と言った。「サラダを作ろうと思ったんだけれど、レタスがないことに気づいたの」とニコニコしている。困ったときはお互い様だ。私はうちの冷蔵庫にあるレタスを全部差し上げて、「どうぞ使ってください」と言った。彼女は、「ありがとう、明日新しいレタスを買って、返しに来るね」と言うので、「そんな必要はないよ。全部差し上げます」と私は言った。

ニュージーランドのどこでもこんな会話が交わされているわけではないだろうが、ロトルアでは、まだ日本の昭和の時代のような近所づきあいが生きている。

翌日また玄関にノックの音がしたので出てみると、隣の奥さんが新しいレタスを持って、ニコニコして立っていた。

やはりロトルアは暮らしやすい。

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