散髪
散髪にいった。
最近は、インターネットが普及して、携帯電話でいろんな情報をやり取りすることができるようになって、オンラインで動画も見られるし、おサイフ携帯なんかも日本ではかなり普及している。以前と比べると、人々の生活も大きく変わってきている。
でも、散髪って、昔からほとんど変わっていないのではないかと思う。インターネットが普及したからといって、携帯電話でなんでもやり取りできるからといって、携帯電話を通して散髪してもらえるわけではないし、インターネットを使って髪形が変わるわけではない。必ず散髪屋さんや美容院に行って、あるいは、来てもらうということもあるのかもしれないが、どちらにしても、フェイス・トゥ・フェイスで髪を切る人と髪を切られる人が実際に会って、はさみやバリカンを使って、頭に生えている毛を短くする、という行為を行う必要がある。それは、おそらく100年前から変っていないのではないだろうか。
インターネットがいくら普及して、生活が大きく変化してもほとんど変らないことの中には、例えばこの散髪もあるし、外食などもそうだろう。
自宅以外でおいしい食事を取ろうとすると、レストランやカフェ、定食屋など食事を提供する場所に行って、そこでプロのシェフが作る料理を食べる。デリバリーもあるが、自分以外の人が、コマーシャル用のキッチンで専門的に食べるものを作って提供している、という点では同じだ。インターネットで注文や予約はできるが、食事は実際に誰かがキッチンで作らなければならないし、それを食べるためには、自分がそこに行くか、デリバリーしてもらう必要がある。決して、インターネットだけで食事ができるわけではない。
そう考えると、美容師さんやシェフなどという仕事は、昔からずっと同じようにやってきている仕事だし、これからも大きく変化はしない仕事なのではないかと思う。いくらインターネットが普及しようが、携帯電話でいろんなことができるようになろうが、基本的にやっている仕事の内容は変らない。
だから、逆に言えば、これから大きな変化をしていく時代の中で、美容師さんやシェフという仕事でそこそこのレベルに達したら、時代の流れや変化にかかわらず、ずっと仕事がある、ということではないだろうか。
昔から変らない仕事こそ、激動の時代でもぶれずに、確固たる地位を築くことができる仕事なのだと思う。
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