3年ぶりの帰国

弊社の留学生の中には、今年11月に約3年ぶりに日本に帰国する人たちもたくさんいる。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ニュージーランドは2020年3月に入国制限を開始した。直後は航空便もほとんど飛ばない時期もあり、学生ビザ保持者は一旦ニュージーランドを出国すると再入国できない状態が長く続いた。

また日本もニュージーランドも、入国後に長い隔離期間が設けられていて、その費用だけでも30万円程度になっていた。

だから、2020年の3月までに入国した長期留学生たちは、今年2022年の4月に学生ビザ保持者が再入国可能になるまでは、留学をやめて日本に帰るか、ニュージーランドに滞在するか、その二つの選択肢しかなかった。

弊社の長期留学生たちはもちろん全員ニュージーランドでの留学継続を選んだけれど、2020年の時点では、これほど長く日本に帰ることができないとは誰も思っていなかっただろう。

高校留学 のYear 12やYear 13に在籍していてそのまま大学に進学した人、ちょうど大学留学をスタートさせた人、語学留学からスタートして大学留学を目指し大学に入学した人、そして高校留学のYear10やYear 11に在籍していてずっと高校留学を続けていた人など、たくさんの弊社の留学生たちがこの3年間ニュージーランドでずっと留学生活を続けてきた。

想像してみてほしい。2020年2月や3月に留学をスタートさせた時には、遅くても11月頃には日本に一時帰国する予定だったのに、そのまま約3年間日本の家族にも友達にも会えずずっとニュージーランドに滞在し留学を続ける生活を。

それも、自分で選んでそうしたのではなく、入国制限によって仕方なく日本に帰ることができなかったのだ。

最年長でも21歳、一番若い留学生は14歳からずっとニュージーランドで留学を続けてきた。

留学生本人もとてもよく頑張ったけれど、日本のご家族もしんどかったと思う。

でも彼ら彼女らを近くで見守ってみていると、この3年間でみんなものすごく成長した。こんな経験はおそらくもう二度とないだろうけれど、この経験をしたことで、また一時帰国できていた頃の留学生とは違う成長の仕方をしたと思う。

先週くらいからそんな留学生たちが次々に日本に帰国している。今日の飛行機で帰った人もいる。

みんな日本に戻ったら、3年間の疲れを癒してのんびりして、また来年ニュージーランドに元気に戻ってきてほしい。

本当にお疲れ様でした。

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