NZの高校のプレリムイグザムとは?
ニュージーランドの高校の最後の3学年、Year 11~Year 13の生徒たちの多くは、NCEAという国のカリキュラムを使って学習する。
NCEAでは、生徒が授業で単位を取得していくことで「国の資格を取得」する。
単位は、各科目の授業中に行われるテストや課題を提出することで取得する「Internal Assessments」 と、11月から12月の学年末に行われる「External Exams (全国統一試験)」の両方で取得できる。
このExternal Exams (全国統一試験)は、ニュージーランド全土で同じ科目の同じレベルの試験が、同じ日の同じ時間に同じ問題で行われる。
たとえば今年のNCEAのEnglish Level 1 のExternail Examは、11月17日(木)の9時30分から全国一斉に行われるし、Level 2 のMathmatics は、11月9日(水)の9時30分から行われる。各科目3時間の記述式試験だ。
時間割は、NZQAという国の資格を管理する組織のウエブサイトに掲載されている。
National secondary examinations timetable
そして、このExternal Exams の1ヵ月~3ヵ月ほど前に、各高校では、Preliminary examsと呼ばれる予備試験が行われる。日本でいうと、模擬試験のようなものだ。
この模擬試験は、External Exams の形式とほぼ同じく、各科目最大3時間の記述式で行われ、校内で採点されて結果も返却される。
そしてPrelim Examsの結果は、もし11月のExternal Exams (全国統一試験)を何らかの事情で受検できなかった場合に、代替の成績として考慮される場合がある。だから、Prelim Examsである程度いい成績が取れた科目に関しては、万一11月の試験が受けられなくても大丈夫だし、当然その科目については理解しているということだから、生徒たちも少しホッと安心する。
またPrelim Examsの結果は、学年を通しての成績評価にもかかわるので、そこでいい成績が取れれば、学年末のPrize Giving で表彰される可能性も高くなる。
ただし、このPrelim Examsは単位取得はできないので、NCEAの資格取得にはつながらない。
多くの高校では、早いところで8月末頃に、遅い学校だとTerm 4 が始まる来週にPrelim Examsが行われる。External Exams (全国統一試験)を受ける生徒たちはほとんどPrelim Examsも受検するので、試験前にはかなり勉強をする。
長期の高校留学生たちも、当然Prelim ExamsもExternal Exams も受検する人が多いので、Term 3とTerm 4 は普段よりもかなり勉強時間が増える。
でも、External Exams が終われば、来年の新学年が始まるまでは2か月以上の夏休みだ。その期間は宿題も出ないし、留学生たちは日本に一時帰国して、家族や友人と楽しい時間を過ごす。
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