NZの高校で携帯電話使用禁止へ

先月、ダニーデンにある名門男子高校、オタゴボーイズハイスクールで、ランチタイムと休憩時間に、携帯電話の使用を禁止するルールが作られたことがニュースになっていた。

このルールによって、生徒たちが、ランチタイムや休憩時間に外に出て体を動かすようになること、そして、携帯電話でのインスタントなコミニュケーションではなく、Face to Face でのコミニュケーションを増やすことができる、とオタゴボーイズハイスクールの校長先生が考えているとのことだった。

ニュージーランドでは、授業や先生とのコミュニケーションに、Google Classroom などを使うことが当たり前になっているから、携帯電話は使用禁止だけれど、自分のパソコンを学校に持ってきて勉強のために使うことは許可されている。

だから携帯電話の使用を禁止することで、学業には全く支障はない。

保護者が自分の息子に連絡したいときには、学校のオフィスに連絡をすれば、連絡ができるシステムも整えられている。

昨年この学校で120人の生徒を対象に調査をしたところ、生徒たちの多くは、学校以外で1日5時間以上携帯電話を使っているという結果が出たそうだ。

携帯電話禁止ルールには、賛否両論あるだろう。携帯電話は禁止をするのではなくて、どのように自分でマネージメントをして使っていくのかを教える段階になっている、とおっしゃる人もいるだろう。

でも、学校以外で1日平均5時間以上携帯電話を触っているというデータは、衝撃的だ。もしその時間他のことができたなら、もっと違う生活、もっと違う人生が送れるのではないか、と大人たちが考えるのもうなずける。

オタゴボーイズハイスクールは、ダニーデンの高台にあり、正門からはダニーデンの街とオタゴ半島が見渡せる。そんな環境で、いつもいつも携帯電話を触っているのは、かなりもったいない。小さいスクリーンからふと目を上げてみると、歴史のある街と大自然が広がっているのなら、それを見ながら学校生活を送る方がよほど良いのではないかとも思う。

今の高校生たちは、完全にデジタルネイティブ世代だ。小学生の時から携帯電話を持っている人も多いだろう。そんな人たちがこれから大人になって、どんな人生を歩んでいくのか。ずっと携帯電話を触っている影響が、彼らの生活に、彼らの人生に影響を与えるのではないか。そんなことも考える。

学校のランチタイムと休憩時間に携帯電話を禁止するのは、彼らの現在の生活だけではなく、将来の生活、将来の人生をも考えてのことだろう。

デジタルネイティブ世代の携帯電話の使い方については、大人たちももう一度真剣に考えていかなければならないだろう。

Cellphones in schools: Otago Boys High School bans phones - 'deep down, they know it's good for them'
https://www.nzherald.co.nz/lifestyle/cellphones-in-schools-otago-boys-high-school-bans-phones-deep-down-they-know-its-good-for-them/KD45ALFEYP2QBEIUOODTD4FKN4/
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