大人になるということは

子どもから大人になっていくということは、視点が少しずつ上がっていくということだと思う。

赤ん坊のときは、自分の手や足しか見えていないけれど、少しずつ周りにあるものが目に入ってくる。立って歩けるようになると物理的にも視点が上がって見える範囲が広がるし、学校にはいると、行動範囲も広がって、いろんな場所やいろんな人を目にする。

視界が広がるということは、視点が上がっていると言い換えることもできるだろう。

小学生のころは、毎日遊んでいる友達のことばかり考えているけれど、中学生になると、隣のクラスや違う部活の様子が気になったり、高校にはいると、アルバイトをしたりして自分が暮らす社会が目に入ってきて、それが市町村から都道府県、自分が暮らす国にまで視点が上がる。

そして高校を卒業すると、国という範囲を越えて世界を見るところまで視点が上がる。

視点が上がって見える範囲が広がるにつれて、それらに対する興味も広がっていくし、それらに対する知識も増えるだろう。

興味や知識が増えると、そこからいろんな刺激を受けて、子どものころには感じなかった感情が刺激されたり、子どものころには考えなかったことを考えたりする。そしてさらに視点が上がる。

それが大人になるということだと思う。

だからこそ、日々視点を上げていくために、いろんな場所に身を置き、いろんな人と出会い、いろんなことを感じ、いろんなことを考え、興味を広げ、知識を増やすことが大切なのだ。

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