学ぶ
「会社を辞めて半年間語学留学に行きたいのですが、なかなか踏ん切りがつきません。というのも私も20代後半。私より若い人たちが、大学留学だMBAだと言っているのに、いまさら半年間の語学留学というのも情けない気がします。この年齢で半年間の語学留学などしてよいものなのでしょうか?」
「ワーキングホリデーで
ニュージーランドに行きたい。英語を身につけ、いろんな経験をしてみたい。でも、今の生活を捨ててまで行く価値はあるのでしょうか?」
「現在58歳。子供たちも独立したので、思いきってニュージーランドに留学してみようなどと夢のようなことを考えています。こんなことを言えば娘たちに笑われるかも知れませんが、ようやく自分の時間が持てるようになった今、行きたい思いは募ります。でも、何から始めればよいのやら、また、周囲の人間に何と言われるかと思い途方にくれています。」
似たようなことを考えている人も多いと思います。
人生は一度だけです。そして、29歳の1年間、58歳の1年間は一生に一度だけの1年間です。来年になれば自分も歳をとり、周囲の状況も変化し、現在とは違った一年がやってきます。今、何かをやろうと思うなら、その時が行動を起こす時です。自分の人生、自分が行動を起こす時に、人が何をしているのか、人がどう言うのかを気にし過ぎると、動けません。
確かに、世の中の動きを見ることは大切です。また、周囲の意見に耳を傾けることも必要です。でも、それを自分の行動基準の全てにしてしまうと、間違うことも多いと思います。今の自分に何が必要か、自分は何がしたいのか、何年か後に、今日の自分の決断を振り返った時後悔しないのか。それは、自分自身しか判断できないし、その決断に責任を取れるのは自分自身でしかないのです。
あの時、誰かがこう言ってたからあきらめた。あの時、周囲の人たちは違うことをやっていたので、やりたかったことをしなかった。
後で振り返って、その時の自分の判断を後悔しても、何かを言っていた「誰か」、違うことをしていた「周囲の人たち」は責任を取ってくれません。
今は、高校生が留学するのは一般的になってきました。また、小学生がお母さんといっしょに親子で留学することも珍しくありません。若い時に海外で勉強する機会を得られるというのは幸せです。年齢を重ねてからの留学とは違ったさまざまなことを学ぶことができるかもしれません。
しかし、学ぶのに遅すぎるということはないのです。
学びたいと思ったその時が学ぶ時なのです。
学ぶというのは単に学校に通うという意味だけではありません。ワーホリで過ごす1年も、目的を持っていろいろなことにチャレンジすれば、日本では学べないこともたくさん学べます。
60歳で英語を一から勉強する。人がMBAをとっていようが、自分に英語力が必要であるならば語学学校に通う。自分が本当にそうしたいのであれば、それはチャンスです。
情けないとか、
価値がないとか、
夢のようなこととか、
そんなことはありません。
今現在、世界中で留学生活を送っている人たちは、留学前に誰もが一度は考えたと思います。
「本当に留学していいのか?」
でも、みんな留学という選択肢を選んだのです。そして、それぞれの国でみながんばっているのです。
本気で行動を起こそうと思うなら、目の前にあるチャンスをつかもうと思うなら、一歩踏み出してみてもいいのではないでしょうか。
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