ニュージーランドはマルチカルチャーの国

このブログでも以前に書いたが、ニュージーランドはマルチカルチャーの国だ。マオリとパケハ(ヨーロッパ系の人たち)だけではなく、いろいろな文化的背景を持った人々が、いろいろな国や地域からやってきてニュージーランドで暮らしている。
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1990年代にアジアからの移民が急に増えたとき、ニュージーランドで生まれ育った人達の中には、あまりいい反応を示さない人もたくさんいた。もともと大きく2つの文化を持つバイカルチャーの国であったところに、様々な文化を持つ人々が急にたくさん入ってきて、それにどう対応していいのかわからなかったという事情もあると思う。また、ニュージーランドの進んでいく方向がそれでいいのかどうか、疑問に思っていた人もいるだろう。

21世紀も10年近くが過ぎようとしている現在、ニュージーランドでは、様々な文化的背景を持つ人々が暮らすマルチカルチャーの国として進んでいくことを、結果的にではあるが受け入れたように感じる。そして、単にそれを受け入れるだけではなくて、マルチカルチャーであることを、ニュージーランドの強みとして考えていこうという動きも見られるように思う。See diversity as a strength in our life という考え方だ。いろんな文化を持つ人々がそれぞれで分かれて暮らしているというのではなくて、様々な文化の理解と交流を通して、他の国や地域にはないニュージーランド独特の強みを作り上げようということだ。

インターネットの普及で、リアルタイムで世界中の人々とコミュニケーションが取れるようになった。そして、日本でも小学校で英語教育が始まり、英語でコミュニケーションを取れる人たちもこれからもどんどん増えてくるだろう。しかし、言葉を理解しただけでは、お互いの文化を理解した上での交流、つまり、Intercultural CommunicationやCros-Cultural Communication をうまく行なうことは難しい。知識と情報を持って、相手を受け入れ、理解し、また、違いを認め合って、臆せずに、状況も考慮しながらコミュニケーションをとることが必要だ。

これから、ニュージーランドがマルチカルチャーの国の強みを生かす、という方向に進んでいこうとしているのなら、私はそれを支持して助けになりたいと思う。

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