ホストマザーが学生という場合もある

日本から来る留学生には、事前にホームステイの詳細を連絡する。その中に、ホストファザーやホストマザーの職業も含まれているのだが、たまに、ホストファザーやホストマザーが学生という場合もある。

それは、ホストペアレンツが20代前半の年齢だということではない。ニュージーランドでは、いくつになってもフルタイムで大学や専門学校に通って資格を取る人が多い。例えば、高校を卒業してすぐに働いて5年くらい経験を積んで、大学や専門学校に入り、ディプロマやバチェラーの資格を取ってから、さらにいい仕事を探すという人もいる。また、ポリテクや専門学校でディプロマの資格を取った後就職し、何年か資格に関連した経験を積んで、また大学でさらに上の資格を取得、その後また就職する、という人もいる。また、子育てが終わった後に、若い頃に取れなかった資格を取るために、大学や専門学校に通う人もいる。

だから、大学や専門学校には、20代の学生ばかりではなく、30代、40代の学生も多い。高校を卒業してすぐの学生は、年齢が上の学生と交流することで、いろんな社会のことを学ぶこともできる。

ニュージーランドでは、企業が新しいスタッフを採用するときに、年齢や性別、民族などを基準に判断することは法律で禁じられている。だから、履歴書に年齢や性別も書く必要はない。むしろ、仕事の経験のある人材のほうが求められることも多い。経験にプラスして資格があればさらに採用される可能性は高くなるだろう。

いくつになっても学校に通い資格を取って、仕事を探すことができる国、ニュージーランド。ホストペアレンツが学生だといっても驚くことは全くない。

キックオフNZのSNS