10人の人に指示を与えるのは簡単だけれど、自分がその10人の中に入ってその指示に従うことは難しい
留学生の中には、悩んだり、辛かったり、嫌になったりする人もいる。それが、留学そのものであることもあるし、友達だったり、ホームステイファミリーだったり、学校だったり、日本の家族だったり、分けがわからず嫌になったり、何を悩んでいるのかわからないけれど悩んでいたりする。
そんな留学生の話を聞いて、相談にのって、アドバイスをすることも多い。私も、ちょっとは歳を重ねているし、少しは経験も積んでいるし、いろいろと考えて悩んだこともあるし、それを踏まえて、「こういうふうにするのがいいんじゃないか」とか「こういう考え方をしてみるのもいいのでは」とかえらそうにアドバイスする。でも、アドバイスをしながら、あるいは、家に帰って夜寝る前などに、「自分が彼や彼女にしたアドバイスは、確かに正しいと思うけれど、実際に自分がそれをできるかと言えば、簡単にはできないだろうな」と思うことも多い。そして、えらそうにアドバイスしたのだから、その言葉を自分自身に向けてみて、もう一度自分でもやってみようと思う。でもこれがなかなか難しい。有名な言葉に、「10人の人に指示を与えるのは簡単だけれど、自分がその10人の中に入ってその指示に従うことは難しい」というのがある。名言だと思う。
人にアドバイスをすればするほど、自分の足りない部分やかけている部分、自分のこれからの課題ややらなければならないことが浮き彫りになってくる。
キックオフNZのSNS