私は、ジャズダンサーになりたい

昨日の夜、若いシェフ達が出ているテレビ番組を見ながら、4歳の娘に「将来は何になりたい?シェフなんかどう?」と聞いた。シェフは才能も必要だし、夜の仕事で体もきついし、大変だけれど、やりがいのある仕事だと思う。

「シェフもいいかな」くらいの、少しは関心のある答えを期待した。

「私は、ジャズダンサーになりたい。」と娘は言った。

ジャズダンサー?今見ているテレビ番組と全く関係ない。

私が子どものころは、ジャズダンサーになりたいと思っていた子どもは、おそらく親がジャズダンサーである以外にはいなかったと思う。たとえ親がジャズダンサーだったとしても、子どもがジャズダンサーになりたいとは限らないから、ほとんどいなかったと言ってもいい。そもそも親がジャズダンサーの友達はいなかった。

なぜジャズダンサー?「踊るのが好きだから」と娘は言った。

親が想像もしないことを考えて、感じて、そしてそれを言葉にする。子どもは子どもなりにいろいろと感じて、いろんなことを考えているのだろうと思う。4歳ですでに、親は子どものことを全ては理解できないのだと改めて感じた。子どもは、親と違う時代に、親が子どもの時とはと違う場所で、親が付き合っていた人達と違う人達と生活をしているのだから、当然だろう。

これからは、親は子どものことを、たとえ4歳であっても全ては理解できない、ということを前提に、付き合っていこうと思う。

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