表情と雰囲気が変わる
留学生達をずっと見ていると、「この学生はすごく変わった」と感じる瞬間がある。
先日、女子ラグビー高校留学生と一緒に、高校男子の1軍のラグビーの試合を観に行った。彼女は留学して約半年。試合を観ながらふと横にいる彼女を見ると、その目がとても力強くて、私は何か話しかけようとしていたのだが、それを思いとどまらせるくらいの強いエネルギーを感じた。半年前にニュージーランドに到着したときにはそんな目はしていなかったし、そんな雰囲気もかもし出していなかったように思う。でも、半年間の留学中、チームは優勝し、地域代表に選ばれ、ステイ先で英語を話し、いろんな経験をして、すごくいい目をするようになった。
また、今日の夕方13歳の短期留学生に会いに行った。彼は13歳で一人でニュージーランドに渡航して約1ヶ月。遠くから見ると、マオリの学生がボールで遊んでいるのかと思ったくらい、周りの雰囲気に溶け込んでいて、他のニュージーランドの学生と見分けがつかず、楽しそうに遊んでいた。近くに行って話をしても、顔つきが1ヶ月前と変わっていた。ニュージーランドに到着したときは、日本の都会の中学2年生の表情だったが、今は、ニュージーランドの高校生の雰囲気を出していた。
そして、久しぶりに長期の語学留学生と学校で会って話しをした。彼は、語学留学を始めて約2ヶ月半。来年の中ごろからは、ポリテクで勉強をする予定で、英語力の向上のために、毎日かなりの勉強をしている。彼は学校では絶対に英語を話す。それは日本人に対してもそうだ。それはストイックなほど徹底している。だから学校で会うと、私が日本語で話しかけても彼は英語で答える。一生懸命英語で話す彼の表情を見ていると、英語力がどんどんついているという自信、ニュージーランドで夢を実現しようと努力しているという充実感にあふれた表情をしていた。その表情がとても魅力的で、やはり、毎日努力をして充実した生活を送っている人は、こんないい表情をするのだ、と感じた。
そしてこの3人だけではなく、それぞれの留学生を見て、それぞれの瞬間に、表情や雰囲気が変わった、と感じる。今、みんなの変化を思い出しているのだが、ここでは到底全部書ききれない。
みんな私が知らないところで、悩んだり、落ち込んだり、しんどい思いをしたり、きっといろいろとしているのだと思う。でも、彼ら、彼女らにしばらくぶりに会うと、あれっ、と思うほどその表情や雰囲気が大きく変化していることがある。そういう彼ら、彼女らを見ていると、留学生活は、人の人生も変えるしその人自身を大きく変化させるのだと感じる。また、留学に限らず、いろいろな経験をすることで、人は変化するし、成長するのだ、ということも実感する。
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