ニュージーランドでは、ニュージーランド教育省(Ministry of Education)が作成した「2021年(留学生の生活保障としての)教育に関する服務規程(the Education (Pastoral Care of Tertiary and International Learners) Code of Practice 2021)」により、海外からの留学生が安全で適切な待遇を受ける権利を得ることを規定し、守っています。
2021年(留学生の生活保障としての)教育に関する服務規程(要約)
「2021年(留学生の生活保障としての)教育に関する服務規程」とは、留学生に対して、教育機関とその代理業者が提供するサービスの枠組みを規定した書類です。服務規程は、留学生に関して教育機関から、期待されるアドバイスや保護の最低基準を設定しています。服務規程は、留学生を受け入れるニュージーランド国内すべての教育機関に適用されます。これらの教育機関に対しては、規程の順守と加盟が義務付けられています。
規程は教育機関が以下のことを確認するための基準を設定します。
- 高いビジネス水準の維持
- 良識的な責任ある方法で留学生を募集
- 包括的かつ正確な最新情報を留学生へ提供
- 契約前の学生に十分な情報を提供
- 良識的な責任ある方法で留学生と契約
- 留学生特有の要望を認識
- 宿泊先での留学生の安全
- すべての教育機関は、留学生の苦情に関し、公平かつ公正な学内手続きの方法を設ける
詳細については、規程全文を参照してください。
「2021年(留学生の生活保障としての)教育に関する服務規程」(PDFファイル)
問題が起こった場合
教育機関や代理業者に懸念を抱く学生は、まず、学校長、留学生担当者、またはその教育機関の苦情受付担当者に相談します。規程には、すべての教育機関において、学生のために公平で公正な学内の苦情処理方法を設けることが定められており、苦情を次の段階へ申請する前に、学生はこれらの学内手続きの過程を踏む必要があります。
問題が学校内の苦情手続きによって解決されない場合は、以下の機関に問い合わせます。
- 教育資質局(NZQA) (教育機関の規程違反に関する懸念や苦情)
- iStudent Complaints (金銭もしくは契約に関する懸念や苦情)