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「三単現のS」という言葉は、三単現が何かを知らない人でも知っている人が多いだろう。「三単現」という言葉は、ん、ん、ん、で終わるのでとても語呂がよくて覚えやすい。これは全く「アンパンマン」と同じ語呂の良さだ。アンパンマンの人気が高いのと同じように、三単現の人気も高いのだと思う。

三単現はご存知のように、三人称、単数、現在、の意味だ。三単現のSは、主語が三人称で単数でしかも動詞が現在形の場合に、その動詞にSがつく、ということだ。だから三単現のS。これ以上縮めることができないくらいに縮まっている言葉だ。

英語でも日本語でも、文法は理屈を考えずに覚えるしかない部分も多い。三単現のS、と言われたら、とにかく頭の中に入れるしかない。でも、英語でなぜ三単現にSをつけるようになったのだろうか。

素人考えだと、おそらく英語を話す人は、あるいは、英語が今の形になっていく過程で、主語の人称、人数によって、何かを分けて伝えたいか、伝える必要があったのだと思う。別に、He go to school. でも、すでにHe という主語が出ているので、三で単ということはわかると思うのだけれど、He goes to school. と動詞にSをつけて、三で単であることを強調する。強調するのだから、三で単であることがよほど重要なことなのだろう。その重要さ加減が、日本語を母語としている我々にはわかりにくい。

日本語だと、主語が三で単でも二で複でも、動詞は変わらない。三でも単でも二でも複でも、そんなことはあまり重要ではない、と思っているのだろう。英語で重要視される部分と、日本語で重要視される部分が違う。つまり、英語を話す人達と、日本語を話す人達で、重要視する部分が違うということだ。

英語は主に動詞を変形させることで、意味の違いを表現する。意味の違いは、人称の違いだったり、時間の違いだったり、現実か仮定かの違いだったりする。動詞を変えることだけで表現できない場合は、助動詞も使う。つまり、動詞や助動詞までも使って、人称や時間や仮定を強調して表現しようとする。誰が主語なのか、時間は現在なのか過去なのか未来なのか、現実のことなのか仮定のことなのか、それらが英語では重要だ。

普段使っている言葉によって重要視する部分が違うということは、話している言語によって、人は重要視する部分が違っているということが言えるだろう。つまり、日本からの留学生が英語を話すとき、動詞に過去形を使うのか現在形を使うのかを考えながら話さないと、正確には伝わらない。ということは、英語で話すときは、話そうとしていることが、いつのことなのか、常に考えながら話さないといけない。

だから、英語を使っているうちに、考えるポイントが日本語と違ってくることは当然だ。使う言語によって考えるポイントが違う。だから、ずっと英語でコミュニケーションをとっている人は、日本語を常に使う人と、考えるポイントが違う。