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一昨日の水曜日、まだオールホワイツがFIFAワールドカップの決勝トーナメントに進む可能性がある時点で、オールホワイツの監督について、以下のようなことがニュージーランドヘラルド紙に掲載された。

「All Whites coach Ricki Herbert was planning to leave South Africa next week for a family holiday.(オールホワイツのRicki Herbert 監督は、来週家族でホリデーを取るために、南アフリカを後にする予定だった。)」

つまり、オールホワイツの監督は、最初からチームが決勝トーナメントに進むとは考えていなかった、ということだ。

同じ記事の中に、オールホワイツのキャプテンについても書かれていた。

「Captain Ryan Nelsen’s wife Monica is expecting the couple’s second child, due on the eve of the World Cup final. Nelsen has made it clear that if the baby arrived early, “nothing on this earth” would stop him flying home to be with his family.(キャプテンのRyan Nelsen 夫妻の、第二子の出産予定日が決勝戦の前日だ。Nelsen は、もし出産が早まった場合、私が家族に会いに戻ることを、地球上の何ものも止めることができないと、明言した。)」

これを読んで、いろんな意見を持つ方がいるだろう。それはあたり前だし、いろんな意見があることはすごくいいことだと思う。

今朝の試合の結果、オールホワイツは決勝トーナメントには進むことが出来なかったのであくまでも仮定の話だが、もし、オールホワイツが決勝トーナメントに進んで、Nelsen キャプテンの第二子の出産が早まって彼が試合があるのにニュージーランドに戻ったとしたらどうだろう。私は、彼のその決断を支持する人が、ニュージーランドでは多いように思う。もちろん、一部の人たちはNelsen の判断を非難するかもしれないが、それは少数派だろうと想像する。

なぜなら、フェアであることをよしとするニュージーランドの人たちは、もしNelsen の判断を非難すれば、自分も同じ立場に立ったときに家族に会いに行けないと考えるからだ。Nelsen のことを非難しながら一方で自分は同じ状況で家族に会いに行く、というふうにはなかなか言えない。だから、ニュージーランドの人たちの多くは、自分も家族に会いに帰るので、Nelsen も会いに帰ってもかまわない、と考えると思う。そうでないとフェアではない。

つまり、ニュージーランドの社会は、子どもの出産と家族を優先させるというポイントでバランスをとっている、と言える。多くの人がそういう判断をして、多くの人がそれを支持する。

一方ある社会で、多くの人が子どもの出産と家族よりも、試合に出ること、あるいは仕事や他のことを優先するというところで認め合った場合、その社会はそのポイントでバランスをとっているのだろう。そういう社会があってもいいと思う。

社会によって、あるいは、異なる文化や集団、組織によって、バランスをとるポイントが少しずつ違う。ある人の判断は、そのバランスポイントに基づいていることも多い。