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ニュージーランドでは、8月17日(火)に半年ぶりに市中感染が確認されて、18日から全土でロックダウンに入っている。

その後昨日までに10万件弱の検査が行われ、トータルで72名の市中感染が確認された。

そして、市中感染が確認された方が、感染したと考えられるときから隔離される間に立ち寄った場所が、Locations of Interest としてニュージーランド保健省のサイトに公開されている。

Locations of Interestの情報は、感染確認者の名前こそ出ていないけれど、立ち寄った場所の名前、住所、そして立ち寄った日と時間が詳細に掲載されると同時に、同じ時間にその場所に行っていた人がどう行動すればいいのかも書かれている。

例えば、オークランドのMobil Blockhouse Bay Avondale に8月17日午前10時30分から11時までにいった人は、14日間の自主隔離とあわせて2回の検査、そしてヘルスラインにその後の行動を確認すること、となっている。

Locations of Interestの情報は、市中感染が確認された方への聞き取りと、その方のQRコードでのContact Tracing の履歴から特定される。だからこそ、普段からContact Tracing のQRコードのスキャンが重要なのだろう。

もちろん、同時刻にその場所に行っていたからといって、感染しているとは限らない。どちらかといえば、感染していない方の方が多いだろう。でも、万一の可能性を考えて、これらの個人情報を公開し、NZの人たちにその情報にもとづいた行動をうながす。

Locations of Interestを公開するのは、その情報をみて人々に対応をうながすことで、検査と自主隔離を徹底して、市中感染がどこまで拡大しているのかをできるだけ確定し、感染者確認者を隔離して、それ以上の拡大を防ぐことができるのが一つの大きな理由だろう。

さらにいえば、Locations of Interestに掲載されている場所とはほとんど関係のないところに住んでいる方でも、「最新で正確、必要な情報が公開されていて、その情報にもとづいて人々が適切な行動をしているから、これ以上の感染拡大は抑えられるだろう」と感じて安心する、という効果も大きい。

弊社の留学生の保護者の方も、「こういう情報がアップデートされるのは安心感が違いますね」とおっしゃっていた。

今日午後4時から、NZ首相から今後のアラートレベル変更についてのアナウンスが行われる予定だ。これまでの迅速な対応と、引き続き最新で正確な情報公開によって、感染拡大が抑えられ、早くロックダウン前の生活に戻れることを多くの人は期待して発表を待っている。

COVID-19: Contact tracing locations of interest
https://www.health.govt.nz/our-work/diseases-and-conditions/covid-19-novel-coronavirus/covid-19-health-advice-public/contact-tracing-covid-19/covid-19-contact-tracing-locations-interest