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今日2021年3月15日で、クライストチャーチの銃撃事件から2年が経つ。

その日、クライストチャーチの2か所のモスクが襲撃され、51人の方が亡くなった。

当日私は仕事でクライストチャーチにいて、夕方の飛行機でロトルアに戻る予定だった。

事件があった午後1時40分頃は、現場から約1.5キロ離れたショッピングモールにいた。

午後2時半過ぎ、ショッピングモールのスタッフが、「ロックダウンになったので、モールから出てください」と、私を含む一人ひとりのお客さんに声をかけた。同時に、映画館やリテイルショップのシャッターが次々におろされていった。

モールを出て車に乗って空港に向かっていると、サイレンを鳴らしてやってくる何台かのパトカーによって、交差点や道路が次々に閉鎖されていった。そのときはまだ何が起こっているのかわからなかったけれど、空港近くのガソリンスタンドに給油のために立ち寄ったときに、スタッフからのメールで事件を知った。

空港についたときにはまだ全ての国内線は運航予定だったけれど、次々にキャンセルになり、夕方には全ての便が搭乗できなくなった。仕方なくその夜はクライストチャーチに宿を取り、翌朝の便でロトルアに戻った。

翌朝の空港での搭乗は、普段と違い、1階の搭乗ゲートは全て閉鎖され、全ての乗客が手荷物チェックを求められる、物々しい警戒の中で行われた。

あの日の出来事は、この2年のうちにだんだん忘れていたけれど、こうやってもう一度文字に書いてみると、あのときの感覚、ショッピングモールのロックダウンの雰囲気、聞こえていたサイレンの音、空港での武装警官の動きや乗客の混乱、その夜ホテルで見た臨時ニュース、そして翌朝の空港内のいつもと違う様子などをはっきりと思い出す。

あの日クライストチャーチにいた者として、また、ニュージーランドで暮らす人間として、やはり絶対に忘れてはいけない事件なのだと改めて思う。

クライストチャーチの銃撃事件について(2019年3月18日)

3月15日クライストチャーチで私が見て感じたこと その1(2019年3月19日)

3月15日クライストチャーチで私が見て感じたこと その2(2019年3月20日)