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先日のこのブログ「親子関係は様々」で、

「(保護者のサポートの仕方には、)何も言わずにじっと見守るという方もいるし、わりと細かいところまでいろいろ言うという方もいる。また、何か一つでもうまくいっていればそれでいいという方もいるし、勉強もスポーツも人間関係も英語もある程度全てレベルアップしてほしいという方もいる。」

と書いた。そして、留学生の反応も、「自分で考えてやっていくタイプの人もいるし、保護者の言う通りに何でもやりますという人もいる。自分で目標を一つだけ決めてやっていく人もいるし、アドバイスを受けてあれもこれもやりたいという人もいる」

とも書いた。

これを読むと、「なるほど、親子で同じようなことを考えているのだろう」と感じる方もいるだろう。

保護者が何も言わずに見守っている子どもは自分で考えてやっていき、細かいところまでいろいろ言う保護者の子どもはアドバイス通りやっていく。そんな関係も想像できる。

でもしかし、親子関係はそんなにうまくいかない。実際には、じっと見守るタイプの保護者の子どもが、アドバイスがないとなかなか動けなかったり、いろんなことに挑戦してほしいと考えている保護者の子どもが、一つのことにしか興味がなかったりする。

その上、親御さんが子どものことを考えていろいろとアドバイスしても、その言葉が子どもに届いているのだろうかと感じることもあるし、親御さんが「こんなふうに成長してほしい」と考えているのとはまた違った成長をする子どももいる。

私自身の子どもとの親子関係を考えてみても、親が思っているようには子どもは成長していかないし、親の希望など子どもは知らないふりをする。気がつけば、親が思っているような人間とは違う人になっているし、親から子どもを見て「この人はこんな人だったんだ」と驚く瞬間もある。

親が思ったとおりには子どもは育たないし、親が希望しているような人間になるとは限らないのだ。

でもそれは、悪いことではないだろう。

親の子ども時代と今とでは大きく違うし、暮らす場所も違う。もちろんこれからの世界も大きく変わる。

そんな環境、そんな時代に、親の思ったとおりに成長していく子どもでいいのだろうか。

親がいう通りに成長し、親の希望通りに行動する。そんな子どもはまずいない。少しくらいいうことを聞かなくても、希望と異なることをしても、それであたりまえだ。

親としては、その現実をどこまで受け入れるのか。親子関係では、実は親の力が試されているのかもしれない。