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「留学に来る時は、夢と希望を持ってきました。でも、今はなんとなくやる気もなくなってまあいいか、という感じです。そんな自分が嫌になる時がありますし、このまま行けばどうなるのだろうと不安に思うこともあります。」

「同じ留学生の友達と一緒に遊んで帰っても、次の日、友達はちゃんと宿題をやってきています。どうして?いつの間に?と思いますが、私にはできません。なんとなくだらだらと時間を過ごしてしまいます。そうこうしているうちに、私だけ人から遅れをとっているように思います。何かが違うように思います。どうすればいいのでしょうか?」

よく聞く話です。ほとんどの留学生が一度くらいはそんな気持ちになるのではないでしょうか。

ワーキングホリデーで海外に来ても、最初はいろんなことに挑戦しようといろいろがんばってみますが、気がつけば、なんとものんびりした時間ばかりを過ごしていることに気がつきます。

海外の大学に通い始めても、言葉の壁や生活の違いについていけず、日本を出る時に持っていたわずかな自信もいつの間にか失って、ただただ目の前のことに追われています。

高校留学をしても、いつも日本人の友達と一緒にいて、「日本より窮屈で不便」な生活が嫌になってきます。

結論から言えば、「がんばるしかない」のです。でもそれではあまりにも簡単すぎる。では、どうすれば「がんばれる」のか?どうすれば「がんばる」気が起こるのか?という問題です。

ポイントはふたつあると思います。

「時間」と「目標」です。

人は誰でも今日と同じ明日が来ると思っています。今日学校に行って帰ってきたように、明日も学校に行って帰ってくる。明日の同じ時間は今日と同じところで同じようなことをしている、と思っている。確かにそうかもしれない。経験則で行けばほぼ間違いなくそうです。昨日から今日への時間の流れと今日から明日への時間の流れが、大きく違うことは予想できない。

でも、ひょっとしたら違うかもしれない。

昨日から今日が同じように流れていても、今日から明日が同じように流れるとは決まっていません。誰も保障はしてくれないし、誰もわからないのです。ひょっとしたら、まったく違う明日が来る可能性も、ゼロではないのです。交通事故にあうかもしれないし、日本に帰らなければならない出来事が起こるかもしれない。病気になるかもしれないし、天災が起こるかもしれない。突然発狂するかもしれないし、記憶をなくしてしまうかもしれない。先週買ったロトが大当たりするかもしれないし、犯罪に巻き込まれるかもしれない。

今日の新聞を少し読んで見れば、「そんなことあるわけない」とは誰も言えないのです。

また、自分の過去を振り返ると、ずっと同じように流れてきたと思っている時間も、どこかで、その流れを変えた瞬間があることに気がつきます。入学や卒業など予定通りの流れの変化もそうですが、

「この人に会った瞬間から人生が変わった」とか、

「この瞬間に留学を考え始めた」とか、

「この日から、仕事を辞める準備を始めた」とか

いう「時」があります。その「時」を挟んで「前日」と「翌日」では流れが変わっています。昨日と同じ明日ではなくなっています。現在留学をしている人などは、そんな瞬間がきっとあったのだと思います。

こう考えると、また流れが変わる瞬間が来るかもしれない。それが今日かもしれないと思えます。

同じようにずっと流れ続けてきて、同じようにずっと流れ続けていくと思っていた時間の流れが変わる。その「時」は必ず来るということです。つまり、今日と同じ明日が来るとは限らないということです。明日や次の瞬間は、実は見えていないのです。

それは言い換えれば、今日だけが確実な時間、今だけが自分が持っている唯一の時間だということです。

そして、今日という唯一確実な一日をどう生きるかを考えることが大切だということです。

では、その唯一確実な時間である今、何をすればいいのか。今だけを見つめていればいいのか。今日がよければそれでいいのか、それでは刹那主義ではないのか、ということです。

足元が大切だという。足元をちゃんと見ろという。でも足元だけを見ていたら、次の足をどこに踏み出すべきかがわからない。足元以外にどこか見る必要があると思う。それはどこか?と考えた時、出てくるのが「目標」です。

例えば、高校留学の先に、海外大学留学という目標があれば、今日やることが少しだけ違ってきます。今日やるべきことがちょっとだけクリアになってきます。ワーキングホリデーの先に、海外移住という目標があれば、今日の仕事の仕方も少し変わってきます。大学留学の先に、海外起業という目標があれば、今何を考えるべきかを考えるようになります。

決して刹那主義ではなく、想像以上に大切な今日という一日をどう生きるかを考え、それを考える上で自分の目標を見つめなおす。

明日が確実なものであるという漠然とした期待を一度脇へ置き、自分の目標に目をやりながら、とりあえず今日だけを精一杯生きてみる。

それが、「がんばる」ということではないでしょうか。

なんとなく時間に流されて「がんばる」気力をなくしている時、あっという間に時間が流れてあせっている時、以前に持っていた夢や希望を見失ってあきらめ始めている時、こんなふうに「がんばって」みてもいいかもしれません。