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6月1日日曜日午前10時、6月から8月にかけての試合に出場するオールブラックスのメンバーが発表された。
ニュージーランドでは、オールブラックスにどの選手が選ばれるかということは大きなニュースだ。昨年10月に4年に一度のワールドカップが終わり、その後引退したり、海外に移籍したりする選手が多く、今回のオールブラックスには新しい選手も多く選ばれた。

26人の選手が選ばれた中で、今回新たにオールブラックスに入った選手は5人。ノースハーバーの Anthony Boricと Anthony Tuitavake と Rudi Wulf、ワイカトの Stephen Donald と Richard Kahui、そして、そしてオタゴのAdam Thomson 選手だ。

ニュージーランドのラグビーは、いわゆる地域密着型のチームになっている。全国に26の地方ラグビーユニオンがあり、それぞれがプロのチームを持っている。例えば、オークランド地域はオークランドラグビーユニオン、タウランガやロトルア地域にはベイオブプレンティラグビーユニオン、ハミルトン地域にはワイカトラグビーユニオンがあり、それぞれがプロのチームを持っている。これらのプロチームが戦うのが、エアニュージーランドカップとハートランドチャンピョンシップだ。エアニュージーランドカップには上位14チームが参加し、それ以外はハートランドチャンピョンシップに参加する。

そして地方ラグビーユニオンの26のチームを地域ごとに5チームにまとめ、オーストラリアと南アフリカのチームと戦うのが、スーパー14だ。ワイカトとベイオブプレンティのチームは合わせてチーフスと呼ばれるチームを作る。今年のスーパー14は5月24日に決勝戦が行われ、クライストチャーチに本拠地を置くクルセーダーズというチームが優勝した。このクルセーダーズはオールブラックスの選手もたくさん輩出している強豪チームで、オールブラックスキャプテンのRichard McCawも所属している。

この地域密着型チーム編成により、ラグビーファンはほとんど自分の住んでいる地域や出身地のチームを熱狂的に応援することになる。これも、ニュージーランドでラグビー人気がずっと続いている一つの理由だ。

そして、オールブラックス。昨年のワールドカップでは、ニュージーランド人のほとんどが優勝を確信していたにもかかわらず準々決勝でフランスに破れた。そのショックを今だに引きずっているファンも多い。そして、ワールドカップ後初めてのオールブラックスの試合が、今週末ウエリントンで開催される。相手はアイルランドだ。新しく選ばれた選手も活躍してもらって、是非勝ってほしい。オールブラックスが負けると体調が悪くなるという人もいるくらい、勝敗は人々に影響する。試合の次の日の新聞のトップを関係記事が飾ることも多い。

留学でニュージーランドに来て初めてラグビーを見てファンになる人も多い。今週の土曜日から3週続けてオールブラックスの試合がある。ルールがわからない、という人も一度ニュージーランドの友達と一緒に観戦することをお勧めしたい。