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先日、チャンスの前髪をつかめ(1)の中で、「常日頃からチャンスに対して敏感でなければならないし、チャンスをつかもうという意識を常に持っていなければならない。そして何よりも、これがチャンスの神様だ、ということをしっかりと見極めなければならない。」と書いた。
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そんなこと言われても、何がチャンスで何がチャンスでないのかはわからない、という人も多いだろう。これはチャンスに違いないと思ってもそうでなかったり、何気ない出来事がチャンスだったりする。目の前にある出来事が、「これはチャンスだ」とはっきりとわかることは、むしろ少ないかもしれない。

留学生の中にも、この人はチャンスをしっかりとつかむ人だ、という学生がいる。その人達に言わせれば、「運がいい」というのだけれども、「運も実力のうち」という言葉があるように、「私は運がいい」という人は、きっと、目の前のチャンスをきっちりとつかんで、そして生かしているのだと思う。

いろいろな留学生を見ていて、この人は運がいい、すなわち、チャンスをきちんとつかんで生かしているという学生達は、大まかだけれども共通点があるように思う。一つは、考え方がいつもポジティブなことだ。「ポジティブシンキング」などという言葉は、最近よく使われて、すでに手垢がついてしまった言葉になりつつある。だから、「いつもポジティブシンキングでいよう」などと言うと、標語を唱えているような感じにもなるし、それを聞いただけで、「もうたくさんですよ」と拒否反応を覚える人もいるだろう。

でも、やはり、チャンスをつかむ留学生とそうでない学生を見ていると、ポジティブに考えられるかどうか、という点が違うように思う。

そして、チャンスをつかんでいる学生は、どちらかというと、普段からあまりネガティブな言葉を使わないように思う。それは、意識してそうしている人もいるだろうし、無意識で話している人もいるだろう。注意して聞いていると、例えば、「これは嫌だ」とか、「この人は嫌いだ」とか、「これはできない」などという表現はせず、「違うほうが好みだ」とか、「あの人のこういう部分には私は賛成しない」とか、「これは実行するとすればかなり難しそうだ」という表現をする。結局は同じことを言っているのだろうけれど、ネガティブな言葉を使うと、使った人も聞いた人も、気分がネガティブになる。一旦ネガティブになった気分をポジティブに持っていくのは、大きなエネルギーが必要だ。それを、チャンスをつかんでいる学生はわかっているのだろうと思う。

たとえ自分とは関係のないことを話している時でも、できるだけネガティブな言葉は使わない。なぜなら、その言葉を使うことで、自分の気分が少しでもネガティブになることを避けるためだ。少しでもネガティブな気分になっているときに、チャンスの神様がふらふらっと目の前を歩いていても、その前髪をがっしりとつかむことは難しい。

もう一つの共通点は、やはり、どこかで自分を信じている、ということだと思う。自信というほどのしっかりとした形はまだないかもしれないけれど、自分自身を自分で肯定している。自分が話す言葉、自分の行動、自分の感性、自分の選択、自分の決断。これらを心のどこかでしっかりと肯定している。そういう学生は、チャンスをきちんとつかんで生かしているように思う。