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先週の金曜日、ワイアリキポリテクニック(Waiariki Institute of Technology)の卒業式に行ってきた。

ポリテクの卒業式は、ベイオブプレンティポリテクニックのように12月に行われる学校もあるし、ワイアリキポリテクニックのように、毎年3月に行われる場合もある。先週の金曜日の卒業式は、2008年にコースを修了した学生のためのセレモニーだった。

セレモニーは、午前中のワイアリキポリテクニックのマラエでの式典から始まり、正午をはさんで街をパレードし、午後はエナジーイベントセンターで一人ひとり賞状の授与まで、1日がかりのイベントだ。今年は天気がよくなく、街のパレードは急遽中止になったが、イベントセンターでの賞状の授与式には、200人以上の学生が集まった。

皆、黒いガウンを着て、バチェラーの資格を取得した学生は帽子もかぶる。プログラムには、卒業生全員の名前が取得資格別に記載されている。

日本の専門学校や短大、大学の卒業式と大きく違うのは、学生の家族や友達がたくさん見に来ていること、また、賞状の授与のときに家族や友達が客席からハカや歌などで祝福することだ。そして、ポリテクの学生は20代前半とは限らないので、子ども連れの学生もたくさんいる。中には、生後5ヶ月の赤ん坊を抱いて出席した学生もいるし、50代、60代と思われる学生もいる。

一人ひとり賞状を渡されるときは、特にバチェラー(Bachelor=学士)の資格を取った学生の中には、涙をこらえきれない人も多い。また、名前を呼ばれると、両手を挙げてガッツポーズをとる人、客席に向かって手を振る人、家族の祝福のハカや歌に合わせて自分も歌う人など、様々な光景が見られた。日本と違い、入学するのは比較的容易だが、最後まで単位を取って卒業するのは、かなり大変だ。それだけに、卒業式では感慨もひとしおで、思わずこみ上げてくるものがあるのだろう。