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スポーツはできるけれど、勉強はあまりできないという人がいる。一方で、スポーツは苦手だけれど勉強はそこそこ自信がある、という人もいる。

中には、勉強もよくできるし、スポーツをやらせると人よりも秀でているという、うらやましい人もたまに見かける。そして、私のように、勉強も特別自信がないし、スポーツもあまりできないという人間も存在する。

学生時代は、文武両道などといいうことばをよく聞いたが、簡単に言えば、勉強とスポーツを別々に分けて考えているということだ。文と武は違うものだという前提がある。確かに、主に体を使うスポーツと主に頭を使う勉強は、一見全く違うものに見えるし、一方ができれば一方ができない性質のものにも見える。

でも、私は、スポーツと勉強は基本的には似ているところも多いようにも思う。

スポーツも勉強も、最初からすぐトップレベルの人がやっているようにできるわけではない。最初は誰でも恐る恐る、あるいはゆっくりと手を出してみる。自分よりもできる人のやり方を見て真似をしながら、自分のできる範囲内で、いろいろと挑戦してみる。子どもが水泳を習うときは、まず水に慣れて顔をつけるところから始めるし、足し算を覚えるときは、身近にある果物などを使いながら数の概念を覚えていく。その最初の段階からあまり面白くないと感じる人もいるだろうし、そこから面白さに気がついて引き込まれていく人もいるだろう。

そして、ある一定のレベルに達すると、今までどんどん向上してきたスピードが急に遅くなることがある。ある程度泳げるようになってタイムを測りだすと、あるところから自己記録がなかなか伸びなかったり、また、数学でルートなどというものが出てきた時点でその概念についていけなかったりする。

そこで多くの人は止めてしまう。ある一定のレベル以上になるための忍耐力と集中力と継続力を使うことをしない。そして、私は水泳が得意だとか、私は数学がよくできる、と言うことができないまま終わってしまう。

でも、ある一定以上のレベルでなかなか伸びないときにも、何とかスポーツの練習や勉強を続けている人は、ある時、できるようになった、とか、わかった、とかいいう瞬間に出会うことがあるだろう。その瞬間、さらにスポーツや勉強が好きになって、自信もついて、継続してそれをやっていくことができる。

そういう意味では、スポーツも勉強もよく似ていると思う。だからあまり、文と武を分けて考えることもないのではないかとも思う。