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ニュージーランドの高校生のラグビーの指導を見ていて興味深いのは、パスやキック、タックルといったスキルも当然細かく指導されるけれど、Decision Making(判断)についてかなりの時間を割いて指導が行われることだ。

どんなスポーツもそうだろうけれど、試合中の一瞬の判断が勝敗を決めることがある。特にラグビーは、ボールも選手も常に動いているし、攻守がどんどん入れ替わるので、全ての選手が試合中ずっと判断を下しながらプレーをする。

だから、練習で身に付けたスキルを試合に活かすためにどのように動くのか、という正しい判断を一つ一つのプレーの前に下すことが求められる。

その判断の力を身に付けるために、Decision Making にフォーカスした練習を行う。指導者は、「今の判断はよかった」とか「その状況なら、違う判断もできただろう」などというアドバイスを選手に与えながら指導をする。

もちろん練習と試合では状況が大きく違うことが前提だし、練習の時に作られたシチュエーションが実際の試合で出てくるとは限らない。

だから、Decision Making の練習では、どんな状況にあっても正しい判断を下せるような練習をする。言い換えると、「判断の基準」を身に付けさせる練習をする。そして一度正しい判断の基準を身に付けた選手は、試合中どんな状況にあっても、正しい判断を下すことができる。

判断の基準を身に付けるというのは、ラグビーに限らず、普段の生活、勉強、仕事などにも応用できるだろう。

例えば高校留学生などはまだ若いから、いろんな場面で判断を間違う。でも、そんな経験を通して、周囲の大人達が「今の判断はよかった」とか「その状況なら、違う判断もできただろう」などというアドバイスを与えることで、どんな状況にあっても正しい判断を下せるような、個々人の判断の基準を身に付けることができる。

だから、大人になったときにいろんな状況で正しい判断を下せるようになるためには、十代の時から自分で判断をする経験をして、時には間違って、周囲の人達のアドバイスを受け、そこから学び、自分なりの判断の基準を身に付けることが必要なのだと思う。