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留学生がニュージーランドのポリテクや専門学校に入学するためには、原則として英語力の入学基準を満たしている必要がある。その基準として多くの学校で使われるのはという英語のテストだ。
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IELTSは、正式にはInternational English Language Testing System といい、ケンブリッジ大学関係の組織などが運営している。試験は、読む、書く、聞く、話すの4つの技能があり、ニュージーランドのポリテクや専門学校への入学基準を満たすためには、満点で9.0ポイントのうちおおよそ5.0ポイントから7.0ポイントを取得する必要がある。

しかし、はれてIELTSで入学基準ポイントを取得したからといって、ポリテクや専門学校の授業に、ニュージーランドの地元の学生と同様についていけるかというと、実際はそうではない。教科書を読む速度も他のニュージーランド人に比べると遅いだろうし、聞き取りも100%ではない。語彙力も十分ではないこともあるし、考えながら書くのでスピードがついていけないことも多い。実際には、最初の3ヶ月くらいは、英語がネイティブの学生よりも1.5倍から2倍程度の時間を予習と復習に使う必要があるだろう。

実際にポリテクの授業をのぞいてみると、その授業の進めかたの速さに驚かされる。一つの科目の授業内容は国の基準できっちりと決まっていて、例えば、全30回の授業の第1回目は何を教えて、10回の授業が終わった時点でどんな内容の試験を行なうかなど、細かく定められている。同じ科目の授業はニュージーランド全国で同じ内容で行なわれていて基本的には補講などはないので、授業の遅れは許されない。1回の授業時間が決まっているので、勢い授業の進め方も早くなる。

その授業に英語がネイティブでない留学生がついていくためには、予習と復習は欠かせない。かなりタフな学生生活だ。逆に言えば、ポリテクや専門学校で一定の資格を取っているということは、それなりの英語力を持っているといえるだろう。