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「ないたあかおに」を読んだ。教科書にも載っていたということで、ご存知の方も多いだろう。

初版は1965年だから、私がこどものころもすでに読まれていたようだ。文章のリズムがよくて、偕成社版の絵もよくて、内容もなかなかいい。最後赤鬼が泣くところなどは、こちらまで悲しくなってしまう。

ストーリーは複雑ではないが、いろんなことを考えさせられる内容だ。子ども心に素直に読めば、友達の大切さについて考えるだろう。大人の感覚で読めば、赤鬼と青鬼のマーケティング方法の違いだとか、最初に立て札を読んだ2人の人間の関係やそれぞれの個性だとか、失敗した後の赤鬼の対処方法だとか、赤鬼と青鬼のそれまでの関係だとか、興味深い部分はたくさんある。

私のようにひねくれた大人になると、一連の出来事は、最初から青鬼が山を出て行くために考えたシナリオだったのではないか、などと考えてしまう。青鬼は山を出て行くきっかけをずっと考えていた。山の暮らしが好きではなかったのだ。青鬼も思い通りになったのだから赤鬼は泣く必要はない。となると、タイトルがおかしくなるけれど。。。

「ないたあかおに」、読んだこと、ありますか?