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9月になって、春になって、桜も咲いて、春休みも始まって、デイライトセービングで時計も1時間進めて、暖房も片付けて、コートも今年は着ないだろうと思って、もうすっかり春だ、った。
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ところが、10月4日の日曜日、北島を大寒波が襲った。この時期には珍しく、ネイピアを中心としたホークスベイの山に雪が降った。多いところでは20センチ以上積もったようだ。

タウポとネイピアの間、約150キロを結ぶ国道5号線は、日曜日の午後から通行止め。通行止めになる前に5号線に入った車はみるみる積もる雪に身動きができなくなった。日曜日の夜から月曜日の明け方にかけて、レスキューが人々を救出した。救出されたのは数百人にも上ったそうだ。だが、車は道端に置き去られたままだった。

続く月曜日も山には雪が降り続き、5号線は終日通行止め。ネイピアとタウポにはそれぞれの街に向う人々が道路の再開通を待って滞在した。

火曜日、正午には開通すると言われていた5号線も、その時点ではまだ開通の目処が立たなかった。山ではまだ雪が少し降っていたらしい。そして全線開通する前に、置き去られた車に人々を戻す作業が行なわれていたようだ。午後6時過ぎ、2日以上不通だった5号線もようやく開通。だが、午後7時過ぎには日が暮れて凍結の恐れもあるので、タウポやネイピアでもう一晩滞在した人も多い。

水曜日は朝から快晴。気温もどんどん上がり、通常の交通に戻った。

10月に北島で雪が降るのは珍しい。しかも、2日以上主要道路が通行止めになることもあまりないだろう。

実は私も先週の金曜日からネイピアに滞在していた。日曜日の午後にロトルアに向って大雨の中ネイピアを出発。途中の山道で雨が雪に変わり、視界もどんどん悪くなった。このまま進んでもタウポまでたどり着けないだろうと思い、途中で思い切ってユーターン。ネイピアに宿を取った。月曜日の朝には帰れるだろうと思っていたが、結局、今日、水曜日の朝までネイピアで足止めされた。ネイピアには、タウポに行きたくても行けない人々がたくさんいた。平日にもかかわらず満室の宿もあったと思う。

今日は快晴。ネイピアからタウポまでの道中、青空に雪山が美しかった。