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中学生や高校生の頃、クラスで成績が一番だとか、学年で1番だとかいう人がいた。すごいなーとは思っていたけれど、自分には全く関係ない話だったので、その当時は関心がなかった。

今改めて考えると、クラスやまして学校で成績が一番という人たちは、どのような勉強をしていたのだろうと不思議に思う。まあ、私のように勉強していなかった者にとっては不思議かもしれないが、勉強して成績がよかった人にとっては、不思議でもなんでもないのかもしれない。

やはり、成績がよかった人は予習や復習をしっかりとやっていたのだろうな、と思う。もちろん塾にも行っていたのだろうが、塾でも予習や復習が必要だろうし、塾で出される宿題も復習の一種だろう。授業で習ったことをもう一度家で見直し、徹底的に頭に叩き込んだり、できるようになるまで練習問題を解いたりする。それが、成績アップの方法なのだろう、と今さらながら考える。

ただ、ニュージーランドのポリテクの授業や、高校の一部の授業を見ていると、少し様子が違うように感じる。特にポリテクの授業では、学生は復習の時間を確保してそこで覚えたりできるようになったりするのではなくて、どちらかと言えば、授業中にわからないところを先生に質問することで、理解しようとしているように思う。つまり、できるだけ授業中に理解しようと努力する。そして、先生も嫌がらずに、一人ひとりの学生の質問に丁寧に答えようとする。なぜなら、質問が出るということは、質問した学生だけではなく、同じところで理解が滞っている学生が他にもいるかもしれない、と先生も考えるからだ。

これは、復習によって理解を深めるという日本のやり方と、大きく異なる点だ。

それを少し広げて考えてみると、その場で徹底的に理解しようとするよりも自分で後でゆっくりと考えるという態度の日本と、わからないことはその場で徹底的に理解しようとする態度のニュージーランドの違い、と言えるかもしれない。

その違いは、学校だけではなく、社会全体にも影響しているように思う。