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中学と高校の時は、学校のクラブ活動でバレーボールをやっていた。当時は、バレーボールは男子も女子も人気のスポーツで、日本のナショナルチームも男女とも世界的にも強く、テレビでもたくさん試合が放映されていた。

ニュージーランドに来てからラグビーの魅力を知って、シーズンの週末はずっとテレビ観戦をしている。ラグビーやサッカーと、バレーボールや野球の最も違うところは、試合の時間制限が基本的にないところだ。

今はバレーボールのルールも大きく変わったので私がプレーしていたときとは違うと思うが、時間制限ではなく、一定のポイントを取ったチームが勝つ、というのは変わっていないだろう。

先週のラグビーのスーパー14のチーフス対ストーマーズの試合のように、終了時間5分前に4トライも得点差がついていたら、もうその時点で勝敗は決定している。負けているチームがそこからいくら頑張っても、勝利できる可能性はない。

でもバレーボールは違う。後1点でどちらかのチームが勝つ、そしてその時点で10点差以上ついていても、勝敗はまだわからない。どんなに得点差があっても、負けているチームが追いつく可能性はゼロではない。

中学3年生の時、当時は、ラリーポイント制ではなく、サーブ権を持っているチームのみ得点が入るサイドアウト制で、1セット15点マッチの3セット制で試合が行われていた。ある試合で、1セット目を取られて、2セット目も14対3でしかも相手チームのサーブ権という状況で負けていた。相手がサーブを打って、味方がミスすればゲームセット、負けてしまう場面だ。

でも、そこからサーブ権を取り返し、14対4、14対5、と得点を重ね、2セット目は14対14のジュースから14対16で取り返した。3セット目も勢いに乗って取り、見事勝利をおさめた。1セット取られてしかも2セット目14対3からの大逆転だった。

試合中、自分のところにボールが回ってくるのが怖いという気持ちもあったし、絶対になんとか出来るという自信もあった。どちらかというと、チームメイトがミスしないかどうか、それを心配していたように思う。

この大逆転勝利は今でも鮮明に覚えている。そして、この試合から得たものは大きかったと思う。試合時間でいうとほんの1時間程度のものだ。でも、中学3年生のある日の試合の1時間で学んだものは、その後の人生にも大きな影響を与えたと思う。