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先日、日本から来た友達と、ロトルアで毎週土曜日に行なわれている、ジュニアサッカーの試合を観にいった。

ジュニアサッカーは、下は5歳から、上は13歳までいて、それぞれの年齢別にチームが作られている。ラグビー王国ニュージーランドのロトルアという人口約7万人の街でも、ジュニアのサッカーチームはそれぞれの年齢に10チーム以上ある。

5歳以下のチームの試合は、正式なコートの8分の1の大きさで、3号の小さいボールを使って5人対5人で、ゴールキーパーなしで行なわれる。みんなルールもあまりわかっていないので、それぞれのチームのコーチも一緒にコートの中を走る。少しくらいボールが外に出ても笛は吹かない。そのまま続ける。試合中飛んでいる飛行機をじっと見上げている子もいるし、センターサークルに沿ってずっとぐるぐる回っている子もいる。そんな中で試合は続けられる。

周りの父兄も応援に熱が入るが、自分の子どもだけではなく、チームの他の子ども達の名前も同じように叫んで応援する。そして、相手チームが得点したときでも、父兄みんなで拍手を送る。

試合の様子を観ていた日本から来た友達がこう言った。

「周りの大人が全然怒らないですね。」

ニュージーランドで、ジュニアラグビーやジュニアサッカーの試合や練習を見慣れている私からすると、意外な感想だったので、日本ではどうなのか聞いてみた。その友人はこう言った。

「例えば日本で子どものドッジボール大会を観たときは、試合中もコーチや父兄が周りから大声で怒鳴ったり、注意をしたり、怒ったりしていた。それがあたり前だと思っていたが、ニュージーランドのジュニアサッカーの試合を観て、すごく違うことに驚いた。」

いろんなやり方があると思う。国によっても、スポーツによっても違うだろうし、目的によっても変わってくるだろう。でも、ニュージーランドのサッカーやラグビーでは、特にジュニアのチームに対しては、みんな周りの大人が褒めて、拍手をして、応援する。悪いところを注意したり、怒鳴ったり、怒ったりする大人は一人もいない。そして、自分の子どもだけではなく、自分のチームだけではなく、プレーしている子ども達みんなを、誰もが褒める。プレーしている子ども達はとても楽しそうだ。

FIFAワールドカップで今年大活躍した、オールホワイツ。そのベースがこういうところにあるのかもしれない。