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子どもの頃は 自分のことをおろそかにしていた。自分の体をおろそかにし 自分の気持ちをおろそかにし 自分の考えをおろそかにしていた。

自分の体が年を取って衰えていくなどということは想像もつかなかった。いろんなことを見たり聞いたりして感じたことを心に留めておいたり、継続して大切にしていたりすることはなかった。また、自分の考えなどというものもほとんど持っていなかったし、その重要性にも気づいていなかった。

かと言って 他人を大切にしていたわけでは決してない。 むしろ、他人のことには実に無関心だった。他の人が病気になっても自分の心配ばかりしていたし、人の気持ちをいちいち察するということもしなかった。また、人が何を考えているのかということをじっくりと考えてみる余裕もなかった。

だから結局は、自分のことばかりを考えていたのだ。自分の体や感情や考えをおろそかにしながらも、考えていることは自分のことばかりだった。自分のことは考えていたけれど、全く大切には全くしていなかった。

それはつまり、自分の視点でしか見ていなかったということであり、自分に対しても他人にも、どっぷりと甘えていたということだ。自分を大切にしながらも人のことを考え、人の立場を理解し、人のために行動する。そんなことを大人から教えられていたような気もするが、全てが 「つもり」だったのだ。