先日また、長期の語学留学生がロトルアに到着した。彼は、大学を１年間休学して語学学校に通う予定だ。彼の留学の目的はずばり、英語力を伸ばすこと。何故英語力を伸ばすのかと聞くと、やはりこれから社会に出たら英語力は必須だから、という答えだった。

ここ１～２年、高校留学生、２０代の語学留学生、そして小学生の親子留学生などに話を聞くと、ほとんどの人が、これからの日本の社会では英語力は必須だ、と言う。会社に入っても英語力が求められるし、インターネットで情報を得るにしても英語力が必要だ。つまり、組織の中でも、個人的にも、英語が必要だ、ということだ。

ほんの３～４年前に、高校留学生や２０代の留学生に、これからは日本でも英語ができないといけない、というと、それほど切羽詰った反応は返ってこなかったように思う。でも、最近は必ずと言っていいほど、日本でも英語ができて当たり前の時代が来る、あるいはすでに来ている、と留学生達は言う。

確かに、ニュージーランドに英語力を伸ばすために留学に来ている人たちだから、英語が必要だと感じているというのもあるだろう。しかし、留学には来ていない日本にいる人たちの中にも、同じように考えている人も多いと思う。

ただ、社会に出て、英語ができればそれでいいのか、というと全くそんなことはないだろう。それ以前に身につけておかなければならないこともたくさんある。でもこれからの時代は、今までに求められてきた能力にプラスして、仕事で使える程度の英語力が求められるということだ。

今の日本の子ども達や学生達は、大変な時代を生きている。