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以前にもこのブログで書いたかもしれないが、言語の習得はもともとは聞く、話す、の二つの技能を先に習得してから、その後、読む、書くというスキルを身につける。日本語を第一言語としている私たちも、小学校に上がるくらいまでには、普通に友達や大人と日本語で会話ができたけれど、本を読んだり手紙を書いたりすることは、会話ほどはできなかった。読み、書きのスキルは、小学校に上がってから本格的に習得した。

それは英語を第一言語としている人たちも同じだろう。2歳くらいになると親や友達となんとか会話できるようになるが、読んだり書いたりできるようになるのは、もっと後だ。

私の娘は今ニュージーランドの小学校1年生だが、学校では本格的に英語の読み書きを習い始めている。それと同時に、家では日本語の読み書きも教えている。娘の英語の読み書きの習得具合を見ていると、日本語の読み書きのほうが簡単そうに思える。もちろん私の娘だけあって英語の読み書きのスキルが低いという事情もあるだろう。でも、理屈で考えてみても、すでに会話ができる人には、英語よりも日本語の読み書きのほうが簡単なように思う。

日本語の読み書きは、ひらがなさえ覚えてしまえばなんとかできる。今書いているこの文章も、全てひらがなで書けば、5歳児でも意味はわからなくても声を出して読むことは可能だ。でも、英語はそうはいかない。アルファベットを覚えたからといって、いろんな文章を読んだり書いたりできるわけではない。なぜなら、英語はアルファベットが集まって単語を作っているからだ。例えば、He wants to use this knife. という文章を声を出して読むのは難しい。特に knife などは教えられないと最初は読めない。それに比べれば、かれは このないふを つかいたい。というのは、ひらがながわかれば読めるだろう。

だから、5歳の娘が日本語の本を読むときは一人でも何とかゆっくりと読めるが、英語の本を読むときは、いちいち単語の読み方を教えなければならない。しかも私の英語の発音がよくないので、何度も聞き返されたりする。その上最後は娘のほうが英語らしく発音したりするので、こちらも教える気持ちがだんだんなくなってくる。

読み書きに関しては、ひらがなレベルであれば、英語よりも日本語のほうが習得が早い、と言える。