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勉強でも仕事でも、またスポーツでも留学でもそうだけれど、限られた時間と限られたリソースを使って何らかの結果を出そうとする場合、できるだけ効率よく、そして効果的に物事を進めて行くことが求められる。

来週試験があるのなら、それまで何時間勉強できるかを考え、各科目にどのくらいの時間を割けるのかを計画し、その計画に従って効率よく勉強を進める。仕事でも同じだ。また、スポーツなら、目標を設定し、トレーニングメニューを決めて、メニュー通りに練習を行うことで、一定の期間内に目標に到達することができる。留学の場合も期間はたとえ数年といえども必ず限られているから、毎年、毎月、毎週、そして毎日の計画をきちんと立てて、効率よく効果的に生活を送ることを考える。

でもたまに、ほんとうに何もかも効率よく効果的に進めて行くのが、最も良いことなのだろうか、と思う。効率を求めるのなら無駄を省いて行かざるを得ないけれど、その無駄は全て徹底して省いてしまってもいいものなのだろうか。

例えば留学生活で、一人でぼーっとしたり、勉強も練習もせず、友達とも会わずなんとなく過ごしたり、やる気が出なくてだらだらしている間に休日が終わってしまったり。そんな経験は、全く必要ない、してはいけない「無駄なもの」なのだろうか。

弊社では、長期の高校留学生には、年度初めにゴールセッティングを行い、毎週毎週の、毎日毎日の計画をしっかりと立てて過ごすことを推奨している。留学生の中には、一緒に作ったゴールセッティングの紙を机の前に貼って毎日眺めて過ごしている人も多い。

だから、長期留学生でも、今の時期に何に気をつけて何をしなければならないのか、今週はどんなことをする一週間で、だから今日はこれをすべきだ、ということをおおよそ理解しながら生活をしている。

でも、たまには、計画通りに行かないこともある。やるべきことは頭ではわかっていても、実際にはほとんど何もできない時期もある。気がついたら、あっと言う間に時間が過ぎていて、「やばい、もう後1ヶ月で今年も帰国だ」と焦ることもある。

効率よく、効果的な留学生活が最善なら、そんな経験は「無駄」だろう。でも、我々は、そんな一見「無駄」に見える時間や経験も、留学生にはあってもいいと思う。もっと言えば、そんな経験をして、そこからいろんなことを考えて、次の自分の行動を変えていくきっかけになればいいとも思う。

ゴールを決めて限られた時間でそこに到達するためには、効率よく効果的に、無駄を省いて行動することが最も良い方法だ。でも、留学生活では、一見無駄に思える時間や経験も、その後に活かすことができる。

だから、「ああ、無駄な時間を過ごしてしまったなぁ」と感じることがあったら、それは今から自分が成長するきっかけなのだ、と思えばいいのだ。