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私がニュージーランドに移住してきた20年前は、まだニュージーランドでは寿司は一般的ではなかった。「黒い紙でライスを巻いて食べるの?」とか「生で魚を食べるなんて!」という反応も多かった。

でも21世紀が始まる頃に寿司ブームがやってきて、お寿司屋さんもどんどん増えた。そして今では、どの街にも、どのショッピングモールにも、寿司のテイクアウェイがあるし、寿司大好き!という人もたくさんいる。

日本以外で巻き寿司を食べたことがある方はご存知だろうけれど、日本の巻き寿司とは違う。一番人気があるのが、照り焼きチキン寿司、サーモン寿司、そしてアボカドが入った寿司だ。にぎり寿司でさえ、アボカドが乗っていたり、日本では絶対に見かけないものが乗っていたりする。

でも、シャリのおいしさや巻き方はともかく、寿司飯と、照り焼きチキンやサーモン、アボカドはすごく合うと思う。寿司飯の上に、アボカドをつぶして刻みネギと一緒に乗せて、醤油とわさびで食べると、うまい。また、美味しいシャリと海苔で作った照り焼きチキンロールも、かなりいける。

「そんなのは寿司ではない!」とか「日本の伝統をなんだと思っているのか!」というご意見があるのは重々承知している。でも、「これが寿司で、それ以外は寿司ではない」という固定観念や、「日本の伝統以外は認めない」という態度を一旦脇に置いて、美味しいか美味しくないか、一般に受けるか受けないか、という視点で見ると、美味しいという人のほうが多いだろうし、一般受けもすると思う。

日本で生まれた寿司は、世界に出て、現地の人達の手でまた違う成長の仕方をして、それが多くの人に受け入れられ、いつの間にか日本以外では、寿司と言えば、照り焼きとサーモンをフードコートでテイクアウェイして食べる、となった。いくら日本の人が、「寿司ではない」とか「伝統に合わない」と言っても、もうその流れは止められない。

日本で生まれてそれが世界に広がり、日本の外で独自の成長の仕方をして世界の人達に受け入れられているものには、寿司以外にもたくさんあるだろう。そしてその流れはもう止められないのだ。