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最近の小学生は将来の夢として、ユーチューバーになりたいなどと言うらしい。

「なんだそれ?」と感じる方もいるかもしれない。その昔は男の子なら、野球選手とかパイロットとか宇宙飛行士が将来の夢として挙がっていたけれど、今はユーチューバー?夢がないねぇ、と感じる。

でも私は、将来の夢の一つの形としてユーチューバーもありだと思うし、もし私が今の時代に小学生なら、「ユーチューバー、なりたい!」と感じていたかもしれない。

でも、もしユーチューバーになりたいという小学生が、その理由を、「だって、大学に行かなくても、スポーツで努力しなくても、簡単にお金が稼げるじゃないか」と考えているのなら、それは違うと思う。

確かに、有名なユーチューバーは、日本でも年収が億を超えるというし、世界にはもっと稼いでいるユーチューバーもいる。そしてそんなユーチューバーを、部屋に居ながらにしていつでも見られるのなら、「僕も私もこんな人になって、大金持ちになりたい」と子どもが感じても仕方がないと思う。

でも、将来の夢がユーチューバーになって「お金を稼ぐこと」になってしまうのは、何かが違う。もちろん、お金を稼ぐことは大切だし、誰だってお金は無いよりもたくさんあった方がいい。

しかし、お金を稼ぐことだけを目的として、ユーチューバーに限らず何かの仕事を始めても、最初はうまくいくかもしれないけれど、途中で躓いてしまうことが多いと思う。特に、仕事がうまくいって、たくさんのお金を稼げるようになった人ほど、「思っていたのと違う」と感じると思う。

それはおそらく、お金を稼ぐということは、人生の中で本質的な目標にはならないからだろう。極シンプルに言えば、お金を稼ぐことは結果であって目標や目的ではなく、お金を稼ぐために何をするかのほうが、人生の中で重要なのだ。

だから、ユーチューバーになってお金を稼ぐこと自体は悪いことではないけれど、子どもの時からそれを将来の夢として据えて、そこを目指して生きて行くのは、何かを間違えることになるだろう。

将来の夢、というのであれば、きれい事だと言われるかもしれないけれど、できるだけたくさんの人を喜ばすとか、人のためになるとか、人に希望や夢を与えるとか、そんなことを夢に据えて、そこを目指して生きて行くほうが、きっとうまくいくし、結果的にお金も稼げるし、そして何より自分自身が幸せを感じることができると思う。