どんな仕事でも、家事でも、そして学生の生活でも同じだと思うけれど、何かをする時には、優先順位をつけて優先度の高いものから手をつけていく。

優先順位は、その場その場で、その日その日で考えることもあるけれど、原則としてこれは優先する、と決めている、あるいは決められているものもあるだろう。

留学エージェントとしての弊社の仕事もたくさんあるけれど、優先順位はやはり現地の学生のサポートで、その中でも最も優先されるのは、留学生の安全の確保だ。

毎日毎日の留学生活ではいろんなことがあるけれど、安全が確保されていることが大前提だ。そして万一安全が確保されない状況が予想される場合は、まずは危険やリスクを排除することに努め、それができなければ危険やリスクを最小限にとどめ、それもできなければ危険やリスクから留学生をできるだけ離すようにする。それが私達が最優先でやらなければならないことだ。

でも長期留学生の中には、その安全を重く考えない人もたまに出てくる。その場合は、日本の保護者と連絡を取って、留学生活での安全の重要性をご説明し、一緒になって安全の確保に努めて頂く。

以前の高校留学生で、帰国時にロトルアからオークランドに行く時、午前３時ロトルア発の長距離バスに一人で乗りたいと希望してきた学生がいた。弊社は留学生の保護者に連絡をすると同時に、その留学生と直接話をして、午前３時にバス停で一人で待つことや、混んでいるバスで知らない人の隣に座ることのリスクを説いた。

いろいろと何度も話をした結果、結局その留学生は、通常通りドア・トゥー・ドアの弊社が手配したシャトルバスでオークランドまで行くことにした。いろんなことを経験するのはいいことだし、いろんなことに挑戦しようとする気持ちは大切だと思う。でも、あくまでもそれは安全が確保されていることが前提だ。午前３時のバス停で一人で外で待つことがどの程度のリスクがあるのか、その留学生はほとんど考えていなかったようだ。

留学中、いろんな経験をたくさんしてほしいと思っているし、その経験から学ぶこともたくさんあるだろう。でも、安全の確保は大前提だ。その上で、毎日の留学生活を楽しんでほしいと思っている。